ーあなたsideー
私は大学四年生…
仲いい友達もいて、充実してると思う。
亮平は…大学通ってるのかな…、
いや、やめよ…こんな事考えたくもない…
あかりは唯一の幼なじみ。
一番信用できるなぁ〜
まさか………、いや、ありえないよね…?
ー阿部sideー
昨日の同窓会で、元カノのあなたに会った。
なんていうか、美人なところ変わらないなって…
ここの大学、結構綺麗だな…
どんな人がいるんだろう〜
あなた………
俺にはもうあなたと一緒にいる資格はない…
一度、見捨ててしまったから…
俺でもわかるくらい動揺してる…
そっか、ここに通ってたんだ…
偶然が重なりすぎてるな…
ー授業終わりー
あかりってひとはどんな状況か理解できていなかった。
そうだよな…俺でも無理だし…
俺はあかりさんと仲良くなった。
だけど、頭の中はあなたでいっぱいだった。
ーあなたsideー
私はあまりの辛さに泣いてしまった。
どうしよ…蓮になんて説明すれば…
蓮…
なんでそんなに優しいの……
私はその優しさに反する気持ちを持ってしまっている…
亮平…やっぱり忘れられないのはなんで……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!