丈一郎







大吾『駿は！？』



駿、発作が出て入院する事になった


丈一郎『あそこの角を曲がった病室やって』



ｶﾞﾗｶﾞﾗ






ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ



機会の音が鳴り響いている





駿佑『…』





大吾『駿…』


先生『今は寝ているだけなので大丈夫ですよ』


丈一郎『良かった、』


先生『3日間入院してもらうことになりますが良いですか？あと、お話が、』


丈一郎『もう少しで弟たちも来るので、来てからでも良いですか？』


先生『分かりました』








ｶﾞﾗｶﾞﾗ






流星『丈くん！』



焦った顔で入って来た流星たち



先生『それではお話良いですか？』


丈一郎『はい』


『流星たちはここで待っとってな』



そう言って和也と大吾と俺は病室を後にした







恭平





丈くん達が話を聞くために病室を出て行った



謙杜『大丈夫やんな？』


流星『大丈夫やって、前みたいな感じやって』



本当は流星だって分かってる

前みたいなとか、いつもみたいにとか、そんなふうな言葉は言いたくない

毎回毎回病院行ってるみたいな言い方になるし

それじゃあ駿が悪化してるみたいやん


でも、事実は事実やから



謙杜『うん、そやね』


流星『駿、はよ家帰ってきてな』








流星





丈くんと大ちゃんが凄い真剣な顔してた


謙杜はもの凄い不安そうな顔してるし


和くんと恭平に至っては無言、でも悲しそうな顔してる



駿、大丈夫？


絶対じゃなくても、僕達は信じてる

『絶対大丈夫って』








丈一郎




先生『お話ですが、──────────』



大吾『─────！』


和也『大ちゃん！』


大吾『だって！』


丈一郎『大吾、』


先生『──────────』


丈一郎『────？』


先生『───────────────』


和也『（涙）』


丈一郎『和也、』


大吾『はい、分かりました（涙）』






丈一郎『失礼しました』



ｶﾞﾗｶﾞﾗ





絶対大丈夫



そんなふうに信じているだけでなにかが変わるはずもなかった


そんなこと分かっとった



行動を起こさなければ何も変わらない



信じるだけじゃあかんねん