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第4話

ガラクタでも①🔞
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2026/01/21 00:05 更新


セフレ・モブ女⚠️

体の関係にこだわる💜さんの話














💜side




「ほんっとうに最低!!!」


バチッと頬に大きな衝撃を受ける。自宅に連れ込んだ"女の子"は怒ってその場を去って行ってしまった。


「はぁ…久々にやらかした」


慣れた手つきでLINEをブロックし、妙に甘ったるい香水の匂いを消臭剤で消す。

俺はクズと言ったらクズなんだと思う。俗にいうクズ男ってやつだ。でもそれはあくまで女の子目線であって、俺自身は別に性格が悪いとは思っていない。(優しさ担当だし)
つまりあれだ。女遊びが激しいってやつだ。男の子なんだもん、性欲は晴らせるだけ晴らしたいものだ。
だから色んな女の子を連れ込んではヤって、満足したら帰らせる。今日もそのつもりだったが、どうやら彼女になったつもりだったらしく、部屋に入った途端に目に付いた女性物のアクセサリーで怒って帰ってしまった。


「いったぁ…酒用の氷しかないや」


手当てにしてはデカすぎる氷を頬に当て、目に付いた缶ビールを開ける。一気に飲み干し、性欲を酒で上書きしてその日は眠りについた。










「もー!1時間遅刻は怒りますよー?」


約束を忘れ、まんまと寝落ちしたせいで1時間遅刻して待ち合わせのカフェに入る。


「ごめんごめん!今日は奢るから許して」
「ほんとっすか!じゃあ高いのにしちゃおー」
「好きなのじゃんじゃん頼みな」


嬉しそうにメニューをじっくり見る_阿形。今日は一緒に服を買うのについてきてもらったのだ。


「てか、おかめ兄さん、そのほっぺどうしたんですか?」
「あー……これ?昨日女の子に叩かれちゃってさ」
「えぇ。まだゲスいことやってんの」
「何言ってんの。あぎょたんだって女子の1人や2人、家に連れ込むでしょ」
「なっ!一緒にしないでくださいよ!セフレなんか一人もいないっすよ」
「ええ?!ヤリ捨て?」
「ちがっ!!!女の子に酷いことなんか絶対できませんって!!」
「その見た目でよく言うよぉ……見かけ倒し」
「な゙‪っ……」


ニヤニヤと意地悪そうな顔をしてやれば、阿形は怒ったように押し黙った。意外にも怒ると黙るのが面白くてたまにからかってしまう。


「てかあぎょたんってそもそもシたことあるの?」
「さ、さすがにあります」
「だよねー。かっこいいもんね」
「そんなことないっすよぉ…」
「はは。照れてるかわいー」
「やめてください。俺は"女の子"じゃないっす」


そうキッパリと手のひらで押し返される。
なんだよ、つまんないの。と思いつつも、別に俺も男の趣味がある訳でもないし特にしつこくはしなかった。











「この服とか良くない?」
「わ!デザイン可愛いっ!俺も買おうかな」
「じゃあ色違いでペアルックにでもする?」
「またからかってるんすか……」
「えー?本気だよ?この茶色とか似合いそうじゃん」
「ほんとだ!」



東京のお目当ての服屋に入り、仲良く店内を回る。今回欲しかった店舗限定のジャケットを持ち、ついでに色んな服をみてみる。



「じゃあこの服もついでに払ってきちゃうね」
「え!いいっすよ。自分の分は自分で払います」
「いーの。付き合ってもらってるし」
「……ありがとうございます」



大人の余裕を見せつつ、お揃いで買った阿形の服もまとめて払う。うわ、普通に高かったなこれ。……でも後輩がこうして嬉しそうにしてくれるだけでも元が取れているのかもしれないな。


「もういい時間だね。ご飯どうする?」
「……せっかくなんでどこかで飲みませんか?」
「おお、珍しいね。あぎょたんから誘ってくるの」
「たまにはいいでしょ?」
「もちろん。じゃあ前々から気になってるとこ行ってもいい?」
「いいっすよ」




夏の終わりの少し乾いた空気。男2人ではもったいないくらい光に照らされた繁華街を抜けて、落ち着いた雰囲気の居酒屋に入る。


「おかめはさぁ、なんでひとりにしぼんないんすか」
「あぎょたん飲みすぎじゃない?」
「えーまだ2杯目っすよお」


入ってそこまで経っていないのに目の前で真っ赤に酔っている阿形。一気にレモンサワーをあおり、音を立ててテーブルに置く。嫌な予感がしてグラスを取り上げ味見をしてみれば、かなりのアルコールが入っている。


「こ、この度数を一気に飲んでたの……」
「あ、おかめ間接キスだよ!」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょうよ…」


「ねぇ」
「ん?」
「…おかめもいつか結婚しちゃうんだよね」
「え?」
「そしたらおれもきりかえなきゃだね…」
「阿形?」
「好きだよ、おかめ…おれずっとまえから」


「……店出ようか」











今思えば、俺は動揺してたんだと思う。
男の趣味なんてない。胸が大きい女子が好きだし、顔が可愛ければ最高だと思う。大体の男がそうだ。


「おかめにいさん……?ここ、どこ?」
「家だよ。俺の」
「え、あ、なんで…ベッ…ト?」
「なんで?……なんでだろうね」


だから、男に欲情することなんかある訳が無い。きっと1時間前の俺ならそう言っていたと思う。


「へえ。うしろの趣味あるんだ」
「んっ……ぁ………ゆびやだ…」
「こんな顔の阿形、初めて見たよ」


でも実際、女の子の何倍も良かった。中は締まりが良いし、ふわふわしてるし。何より仲間を犯してる罪悪感が良いスパイスだった。


「どーお?気持ちいい?」
「は、ぁ……しらないとこ……はいって」
「きっつ。ちゃんと処女なんだ」
「おかめ……お、かめ……っ」
「俺さ、正常位好きなんだよね。顔が見えるし、手も繋げるし……何よりこうやって抱きついてくるのがさあ」
「ふぅ……あっ……」
「聞いてないか」


でも正直阿形以外の男だったらそこまでそそられなかった。きっと阿形だから家に連れ込んで、犯したんだと思う。


「うっうぅ……いっちゃう、からあ」
「前触らないでいけちゃうんだ?」

「俺もいくから一緒にイこうね」
「あっあああ!いッ!……ぁ………」
「ん、…………ふぅ…」



だけど俺らの関係がこれ以上変わることはない。
なんてったって俺は"クズ"なんだから。









「腰いったぁ……」
「今日もありがとうね」
「別にいいっすよ。それにしても女の子に対してもこんな手荒いんですか?」
「ごめん、男だからつい」
「……まあそうっすよね」


あれから2ヶ月。週に1回、多くて3回。結局あの夜が忘れられず、家に呼んではセフレとして阿形を抱いている。もちろん本人も合意の上だ。


「水飲む?」
「あ、ください」
「はいどーぞ」

「……阿形ってさ、男が好きなの?」
「ッぶふッ!?!は、はぁ!?」
「じゃなきゃ男に抱かれないでしょ」
「そ、れは……」
「しかも、うしろの趣味とかさ。あんなの興味なきゃ気持ちよくなれないでしょ?」
「……」

「……俺はおかめだから抱かれるんです。おかめが好きだから……」


あーあ、その視線。何度も向けられたその視線。
愛とか恋とか好きとか愛してるとか、そんなことどうでもいい。俺は気持ちよければそれでいい。



「さあ、明日仕事あるから寝るね」
「……わかりました。すみません」
「謝んないでよ。俺が誘ってるんだしさ?今日は泊まってく?」
「いや、帰ります」
「そう?今日もありがとうね」



俺には掟がある。
必ず自分から誘うこと。相手の誘いは受けないこと。
キスはしないこと。
相手の好意に答えないこと。
これら全てはセフレと言う関係を保つために大切なことだ。もちろん阿形だけ特別ということもなく、この掟は守っている。俺のことが好きな阿形からしたら生殺し状態だろう。


「ごめんね」


届くか届かないかの声量を阿形に投げかける。阿形は少し会釈をして玄関先の暗闇に消えていった。









— 続く

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