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第1話

1.
86
2026/03/01 01:04 更新











  




      スメールの砂漠 。

      缶詰知識を手にし ,
      私は彷徨う様にして歩いていた 。


あなた
  ……  此処何処なんでしょうか  …  



      そんな事を呟いていると ,
      後ろからとてつもない殺意がした 。

      振り返ると ,
      月夜の下でなびく白髪と ,
      紅い瞳をとらえた 。


  …  お前  ,
缶詰知識を持っているだろう 。
  俺に渡せ  。 
あなた
  駄目です  ,  未だ使えていません  。 
  所持すらも禁止される缶詰知識を  ,
使っていないと目の前で言うのは ,
お前が初めてだ 。
あなた
  ちゃんと返しますので  ,  
もう少々お待ちを …



      そう言って缶詰知識を取り出し ,
      アーカーシャに手を掛けようとすると ,
      相手が飛びかかってきた 。

      槍を取り出しそれを防ぐと ,
      相手は真っ赤な瞳で睨んできた 。


  ……  アーカーシャの使用  ,
所持すらも禁止の筈だが ?
あなた
  おや  ,  そうだったんですか  …  
あなた
  何日も砂漠を出歩くのは駄目ですね  ,  
矢張規則は移り変わっていく 。



      後ろに後退りしながら缶詰知識を使うと ,
      バチッとアーカーシャから火花が舞う 。


あなた
  ぃ  "  っ  ,  …  !  
あなた
  (  未だ1つしか出来てない  ,  
  早く残りの缶詰知識も …… ! )



      2つ目を使ったすぐ後に ,
      火花が散ると同時に頭に強い痛みが 。

      そのまま倒れそうになると ,
      相手は私の手首を掴む 。


  お前を連行させてもらおう  。 
あなた
  …  好きにして下さい  。 















      これが数日前の話 。

      今は暗い牢の中でボーッとしている 。

      正直普段過ごしていた生活よりも ,
      健康体に成ってきている 。


あなた
  (  体のどこにも痛みが無い  …  )  



      一寸した変化だろうと ,
      私には嬉しいことだった 。

      何時もの様に牢の中を歩き回っていると ,
      この前のマハマトラの方が ,
      牢の鍵を開けてきた 。


  クラクサラナリデビ様の命で  ,  
お前を連れていく 。
あなた
  何処へ  ?  
  クラクサラナリデビ様の元へだ  。 
あなた
  神の所に罪人を連れていくのは  ,  
些か問題大有りなのでは …



      そんなことを呟きながら ,
      マハマトラの方に着いていく 。

















      道中 , 1つ尋ねた 。


あなた
  お名前  ,  何て言うんですか  ?  
  お前に教える義務は無い  。 
あなた
  でも  ,  ずっと白髪の人~とか  ,
赤目の人~とかって呼ぶの ,
何だか失礼なか気がしてきて ……
  ……  
⚖️
⚖️
  セノだ  。 
あなた
  セノさん  ,  良いお名前ですね  。 



      名前を聞けたことに上機嫌に成ってると ,
      セノさんはピタッと足を止めた 。


⚖️
⚖️
  此処だ  。 



      そう言って扉を開けると ,
      小さな広い部屋の中で ,
      ポツンと小さな少女がいた 。


  あら  ,  もう来たのね  。 
☘️
☘️
  私はナヒーダよ  。 
☘️
☘️
  貴方達の言う  ,
クラクサラナリデビと同じよ 。
あなた
  ナヒーダさん  ,
とっても可愛いお名前ですね 。
☘️
☘️
  貴方もね  ,  あなた  。 
☘️
☘️
  セノから話は聞いているわ  。 
☘️
☘️
  此方に来てくれる  ?  



      そう言われゆっくりと近づくと ,
      ナヒーダさんはゆっくりと浮かび上がり ,
      私の額と自分の額をくっ付けた 。


☘️
☘️
  ……  あら  ?  
☘️
☘️
  貴方  …  博士の元に居たのね  ……  
⚖️
⚖️
  ……  
あなた
  えぇ  ,  一応は  。 
☘️
☘️
  缶詰知識を使った後  ,
身体への影響を感じたかしら ?
あなた
  それは無いですね  。 
☘️
☘️
  そう  …  貴方は  ,
缶詰知識がもたらす精神への異常 ,
そういったものが効かない様ね 。
☘️
☘️
  ただ缶詰知識の使用  ,
アーカーシャの所持は ,
固く禁じられているの 。
☘️
☘️
  特に問題も無かった様だけど  ,
次からは気を付けてちょうだい 。
あなた
  ……  御免なさい  。 



      私がそう言って下を向くと ,
      ナヒーダさんは ,
      パティサラの花を差し出してきた 。


☘️
☘️
  人は過ちを犯し  ,
その過程で知識を得ていくのよ 。
☘️
☘️
  だから  ,
貴方は今学んでいるの 。
☘️
☘️
  その学びをどうするかによって  ,
貴方は普通に近づいていくのよ 。



      差し出されたパティサラを受け取ると ,
      ナヒーダさんはニッコリと微笑んだ 。


あなた
  …  私  ,  又人間に成れますか  ?  
☘️
☘️
  勿論よ  。 
あなた
  そう  ,  ですか  ……  



      ナヒーダさんの真っ直ぐな瞳に映る私が ,
      どうしても人間には見えなかった 。


あなた
  ……  ナヒーダさん  ,
又此処に来ても良いですか ?
☘️
☘️
  えぇ  ,  良いわよ  。 
☘️
☘️
  私は何時でも此処にいるわ  ,
好きな時に来てちょうだい 。
あなた
  じゃあ今度は  ,
パティサラの花冠でも持ってきます 。



      優しく口角を上げながら ,
      彼女は唯私達を見送ってくれた 。






      書いちゃったよ … 書いちゃったよ …


      しょうがない ,
      セノが好きすぎたものだから (?)


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