第8話

保健室の貴公子
115
2025/01/23 13:11 更新
次の日。
どぬく
どぬく
もふくーん!学校の時間だよー!
もふ
もふ
分かってる。ちょっとまって
どぬく
どぬく
どぬくは一瞬パチリと瞬きをした後、優しく笑った。
どぬく
どぬく
最近、学校に行くの嫌がらないね
もふ
もふ
え…あ、ほんとだ
うりさんやるなさんと友達になれたからだろうか。
もふ
もふ
(少しは…「出来る子」になれたかな)
もふが喜びを隠しきれず、ニマニマと笑っていると
不意にどぬくが辺りを見渡した。可愛らしい狐耳がぴくぴくと動く。
どぬく
どぬく
今、声が…
るな
るな
もふくーーん!!!どぬくせんぱーーい!!!
ゆあん
ゆあん
ちょっっ…まっ…るなっ…
元気な声と共に現れたのは、こちらに向かって走ってくるるなと
半ば引きずられるようにしてその後ろについてきたゆあん。
るな
るな
おはよーございます!
もふ
もふ
あ、るなさん。おはよう
ゆあん
ゆあん
おっ…おはようございます…先輩方…ゴホッ
どぬく
どぬく
朝から死にかけてる!?
どぬく
どぬく
ていうかるなさん、いつのまにもふくんに先輩つけなくなったの?
るな
るな
昨日です!
るな
るな
るな、もふくんと友達になったので!
どぬく
どぬく
…そうなの?
もふ
もふ
あ、うん。そう
もふ
もふ
(言い忘れてた…)
うり
うり
もふくーーーん!!!おはよおおおお!!!
もふ
もふ
うわぁっ…。おはよ、うりさん
うり
うり
昨日大丈夫だったか?なんもなかったか?
もふ
もふ
うん。友達が一人増えたくらいかな
うり
うり
マジで!?おめでとう!!!それを早く知らせてくれたらクラッカー用意したのに…
うり
うり
あ、そういえば俺ともふくんってライン繋いでたっけ?
うり
うり
今後なんかあってもいけないし、繋ごう!
うり
うり
えーっと、ラインの友達追加…っと
もふ
もふ
えと…うりさん…早い…
どぬく
どぬく
あ、もふくんが容量オーバーに…
うり
うり
あれ!?
もふ
もふ
(頭が…パンクする…)
恐るべし、陽キャ。
???
なんだか楽しそうだね
うり
うり
…?
???
俺も楽しいことが好きでさー。混ぜてくれない?
周りのクラスメイトから上がる黄色い悲鳴。
美しい銀髪が教室の光を反射して静かに輝く。
切れ長な薄水色の瞳が優しげにこちらをみた。
もふ
もふ
ど、どちらさま…?
どぬく
どぬく
…俺、知ってるよ、この人
どぬくはまるでもふを庇うように前に出て、彼を見つめた。
どぬく
どぬく
中等科三年の王子…。保健室の貴公子
もふ
もふ
ごめんちょっと待って
どぬく
どぬく
なに?
もふ
もふ
いや、何その保健室の貴公子って
どぬく
どぬく
この人のことだけど
もふ
もふ
それ言って大丈夫なやつ?いじめとかじゃない?
???
俺も認めてるから大丈夫だよ
もふ
もふ
いや先輩も認めていいんですかそれは
???
アハハwいいツッコミ
もふ
もふ
笑いごとじゃない気がするんですけど
???
改めまして自己紹介
ヒロ
ヒロ
中等科三年、保健室の貴公子ことヒロ
ヒロ
ヒロ
委員長に言われて、君たちを呼びに来たよ

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