第12話

#10 帰省
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2026/05/18 08:56 更新





あれから数週間。





すっかりローレンの家での生活に、

馴染んでいた。





朝起きて、同じ空間にいて。

くだらないことで笑って。




それが自然になっていた。




でも────








あなた
ずっと、ここにいる訳にはいかないよね




ぽつりと呟いた言葉に、

自分でも少しだけ胸が痛くなる。







あなた
ねぇ、ローレン
lrn
ん?
あなた
……私さ







あなた
家に帰ってみようと思う!






lrn
へぇー……


lrn
は?帰る?
あなた
うん、帰る
lrn
え、急すぎん?
 
あなた
ずっとここにいるのも迷惑だと思うし
 


一瞬、沈黙が落ちる。



ローレンはため息をついて、

ソファに腰を下ろした。



lrn
別に迷惑とか思ってねえけど




いつもの軽い口調には、

どこか本音が混ざっていた気がした。



lrn
でもまあ……
lrn
帰りたいなら止めねえよ
あなた
ありがとう!


lrn
でも××県だろ?
あなた
……はい


ここからの遠さに、顔が引きつる。



lrn
一人で行かせるのは、さすがに無理だろ



ローレンは立ち上がり、

軽く伸びをする。




lrn
俺も行くわ
あなた
えっ
lrn
いや、その反応なに
あなた
だって……いいの?
lrn
良くなかったら言ってない




少しだけ呆れたように笑いながら、

ローレンは肩をすくめる。



lrn
迷子の保護者なんで
あなた
迷子じゃないし!!











そうして、明後日には出発することになった。



でも、不安は消えないまま。


問題はもうひとつあったから。






あなた
(ここは、2020年……)




ここ以外の居場所は、家だけ。



お父さんとお母さんは

私のこと受け入れてくれるかな……?




あなた
(……もし…仮に……)



追い出されたら?

信じてもらえなかったら?




嫌な想像が止まらなくなる。


額に冷や汗が流れて、手汗がすごい。
















lrn
 ……あなた! あなた!!
あなた
……っは


ローレンの声で、現実に引き戻される。


lrn
大丈夫か?顔色悪い

lrn
やっぱり家に帰るのは───
あなた
帰る!帰るよ!



慌てて笑って誤魔化す。




そうだよ、とりあえず今は未知の状況なわけで。

何があるかわかんないんだから。


一旦行動してみないと。




lrn
無理だけは、すんな
あなた
……ローレン



珍しく真剣な眼差し。

肩をガシッと掴まれて、目が合う。


あなた
………うん


決意はした。

帰ると決めた。



行った先で何があるか、わからないけど……

とにかくやってみないとだから。



ローレンには、迷惑かけらんないし。












その時の私は、まだ忘れていた。

考える余裕すらなかった。







ここは ”過去” なんだから───────








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