第17話

#15 告白
71
2026/06/04 08:09 更新





公園には、夕方の風が吹いていた。



少しだけ冷たくて。

少しだけ優しい。



ベンチに座ったまま、膝の上で手を握る。









lrn
……遅くなった



ローレンが戻ってきて、

隣に腰を下ろす。



lrn
話、聞かせろよ



分かってた。


勘のいいローレンは、

すぐ私が隠し事してることに気づくって。



あなた
(……逃げられない)



いや、逃げたくない。

これ以上、嘘をつきたくなかった。



あなた
……信じてもらえないかも
lrn
その時はその時だろ



いつもみたいな軽い口調。

でも、視線は真っ直ぐだった。


あなた
私、ね



あなた
一回、死んだの

lrn
……ん?



ローレンが固まる。


当然だ。


私がもしローレンの立場だったら、

きっと同じような反応する。



あなた
高校のときに事故で
あなた
天国みたいな場所で神様に会った
lrn
待て待て待て


ローレンが頭を押さえる。

lrn
情報量エグいんだけど
あなた
ごめん
lrn
いや謝んな


困惑した表情。


少しだけ勇気を振り絞って、

話を続けた。


あなた
私、恋がしたかったの
lrn
……恋?



思い出す。

あの日、天国でのこと。



あなた
本気の恋をしないまま終わるのが嫌で
あなた
だから神様にお願いした
あなた
そしたら、過去に戻れることになったの



言い終える。



しばらく、数秒の沈黙が続いた。

いや、もっと長かったかもしれない。




lrn
……マ?
あなた
マだよ


また沈黙。


lrn
なるほどな
あなた
え?


思わず顔を上げる。


今の内容をすぐ納得するのは、

難しいと思うのに……


lrn
だから引っかかったのか
あなた
引っかかる?


ローレンはこくこくと頷く。


lrn
俺のデビューがにじさんじって
lrn
知ってただろ?
あなた
あ……



小さく頷く。


私がローレンのことを知っていたのは、

未来にいたから。



lrn
つまり、お前は未来で死んで
lrn
恋したいから神頼みしたら
lrn
過去のここへやって来たってわけ?

あなた
そういうこと



ローレンは深いため息をついた。


lrn
普通信じねえだろ、こんなの
あなた
だよね


少しだけ笑ってしまう。

ローレンも可笑しそうに笑っていた。


lrn
でも、納得はした
lrn
お前、たまに変なこと言うし
あなた
変なことって……



確かに、未来を知っているから

多少変なことは言ったかも。


lrn
……大変だったな
あなた
まあね


最初は驚かれて、困惑されたけど、

否定されなかった。

信じてもらえた。




それだけ、涙が出そうになる。




秘密を明かすことのできる人とか

いなかったから。



あなた
ありがとう
lrn
感謝しろよ?



ローレンは照れくさそうに視線を逸らした。




あなた
………………




信じてもらえて嬉しかった。

だから、今なら言えると思った。


























god
期間は一年間だけ
god
一年経ったら、あなたに関する記憶は
全て消される

































一年後に、

私は消えること。

みんなの記憶から居なくなること。



その話も、ちゃんと……




あなた
……ローレン
lrn
ん?



あなた
やっぱなんでもないや
lrn
いや絶対なんかあっただろ!
あなた
何言おうとしたか忘れた



ベンチから立ち上がる。


あなた
(なんで言えなかったんだろ……)










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