ずっと真面目で純粋で真っ直ぐで
風と一緒に綺麗な髪が流れて
誰もが見惚れるほど素敵な人
その人に好きな人がいることもわかってた
いつも自分のことのように話していた
でも一番仲がいいのは俺
俺はこの恋を諦める気はない
夏休み、森然高校で春高前の最後の長期合宿
そろそろ合宿折り返しの地点
あなたとメールを苦労者同士(という俺の建前)で交換した
木兎さんが月島にドシャットをくらっている
あれは後で調子悪くなるな…
あ、こっち見ましたね
足がつってしまった俺は今あなたに手当てしてもらいながら試合を分析していた
満更でもない顔していて、
…俺のことで頭がいっぱいになればいいのに
そんな、きっと叶わないようなことを考えている自分がいる
俺の横であなたは烏野の試合をみる
そう呟いて試合に見とれていながら
その目はきっと及川さんのことしか考えていない
そっけない返事を返すあなたの目はやはり俺を見てない
もっと俺を意識してほしい___
無意識にあなたを目で追っていた
あなたの前では誤魔化すのが苦手だ、
あなたの目の奥に吸い込まれそうになってしまう
その瞳は全部見透かすような、とても重く不安定だ
元バレー部だっただけある
孤爪に劣らないくらいの観察眼
俺でも気づかなかった
…影山はやっぱり上手いな
___そうして試合が終わった
梟谷学園が勝ち、そのまま昼食の時間になった
新しいの出しちゃったよ…












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。