バビルスの校門前…___
大きなカバンを手にした1人の悪魔が立っている。
教師寮にて…__
教師寮の広間で、各々が時間をまったり過ごしていた時、扉が勢いよく扉が開かれた音が反響する。
全員が背筋を伸ばしてそちらの方に目を向ける。
その正体は、今まで休職をしていたバビルス教師、あなた・あなたの下の名前である。
彼の発した大声は壁を跳ね返り、空気を伝い、耳へと入る。
その場にいた教師たちは、ただでさえ伸ばした背筋をさらに震わせることになる。
特に、長い髪を1つ結びにした男性教師は……。
言い終わる直前だった。勢いよく彼の眼前に飛んできたのは、靴のつま先。
そう、同期のイポス・イチョウのものである。
そのつま先はあなたの顔面にめり込むように突き刺さる。
勢いと衝撃に押され、そのまま扉の外に吹っ飛ばされる。
どんがらがっしゃん、なんていうオノマトペでは到底表現できない轟音が、外から聞こえ、僅かながらも部屋の中に反響する。
振り乱れた髪を手で整えながら立ち上がるイチョウ。
その顔には、苛立ちが見える。
全員が困惑を隠しきれない中、渦中の人物がまた現れる。
服についたゴミをパッパと手で払い、何事も無かったような軽い笑みを浮かべながら。
騒ぎを聞きつけて、他の教師たちも続々と集まってくる。
あなたの言葉に、僅かながらピクッと反応するイチョウ。それをあなたが見逃すはずがなく…
イチョウの顔を覗き込むように話しかけるあなた。傍から見ればどう見てもだる絡みしているようにしか見えない。
うっとりとした表情でイチョウに顎クイをするあなた。この男はとことんふざけ倒していることを知っているイチョウは、少し手加減をして突き放す。
そんな2人っきりの空間の外で、取り残された教師たちの話が広がる。
イチョウの方からひょっこり顔を出し、ロビンとモモノキの方を見るあなた。
キラキラした目であなたを見るロビン。それに対しあなたは気難しそうな顔をする。
そう言いきろうとしていた瞬間。
イチョウの口が食い気味に開く。
そう、あなたはなんの科目も教えていないが、それにはきちんとした理由がある。
突然の暴露に慌てふためきながら、これ以上の暴挙止めようとするあなた。
しかし、同期というものは非常なもので。
先程までイチョウをからかっていた姿から一変、行き場の無い手をアワアワと振りながら、今度は自分が翻弄される側になっている。
あなたがそう言った瞬間、イチョウが一筋の冷や汗を流す。
この後に続く言葉を、ある程度想像できてしまったからだ。
次の瞬間…___
その先の言葉を遮断するため、イチョウはまたあなたを蹴り飛ばす。
キックが直撃したあなたは先程と同じように盛大に吹き飛ぶ。
この後イチョウはエイト先生とオトンジャさんにかなり怒られた。
続く___












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。