「何でもない」と口をつぐんだ
ホントはちょっと足を止めたくて
だけどもきみは早足でずっと前を行くから
ぼくはそれを見つめてる
最終便 君は乗る ぼくを置いてって
はしりだす ゆっくりと 地面がずれていく
泣いちゃだめ
泣いちゃだめ
でも
ホントは言いたいよ
「いかないで」
遠くへと 消えていく ぼくを置いてって
もう随分見えないよ
夜が崩れていく
泣いちゃだめ
泣いちゃだめ
でも
ホントは言いたいよ
「いかないで」
祭りも終わればいつもと同じ
変わらぬ夜が来るんだと知った
だけどもきみはいつもよりずっと色っぽく見えて
ぼくはそれを見つめてる
時間だけが 過ぎていく ぼくを連れてって
帰り道 暗いけれど 一人で大丈夫かな
街灯に 照らされて 影ができている
一人ぼっちさ
遠くへと 消えていく ぼくを置いてって
完全に また今度 夜が滲んでいく
泣いちゃだめ
泣いちゃだめ
でも
ホントは言いたいよ
「いかないで」
泣いちゃだめ。
泣いちゃだめ。
でも
ホントは言いたいよ。
「いかないで」












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。