こちらの小説の続編です。↓
上から、第1弾、第2弾です。
読んでからこちらに戻ってくることをオススメします。
<宇髄side>
俺は、開かない鍵がかかったドア、変なことが書かれている看板を見てから、他の4人に聞いた。
他の4人。
それは、同じ中高一貫キメツ学園で働いている不死川実弥、不死川義勇(旧姓…冨岡)、伊黒小芭内、煉獄杏寿郎のことだ。
不死川、冨岡、伊黒には、彼らが学生の時に出会っていた。
そして、俺がキメツ学園に就職してから、なんと、まだ再会していなかった他の奴とも再会を果たした。
そのうちの1人が煉獄だ。
俺らには前世の記憶っつーもんがあって、そしてそれはここにいるみんな同じだ。
それどころか、再会を果たした奴全員が前世の記憶を持っているという奇跡が起きている。
学生の中にも、前世でかなり世話になった竈門兄妹や、我妻、嘴平、栗花落、神崎などもいる。
もちろん、悲鳴嶼さんや、時透、胡蝶姉妹、甘露寺、蝶屋敷の娘3人もいる。
みんな前世の過去を持っていて、竈門のやつなんて、俺らを見た瞬間に泣き出した。
さて、それはそれとして、今、俺らは危機的状態に陥っている。
今朝のことだ。
いつも通り嫁のモーニングコールで起きるかと思えば、俺は野太い男の怒声で起きた。
飛び起きた俺は、今目の前に広がっているこの光景を瞬時に理解することができなかった。
意図的にとしかいいようがないくらいの人選で集められた4人の男(しかもみんな普段出勤している格好に着替えさせられている)。
妙なことが書かれた看板。
この、妙なことっていうのが問題だ。
俺が慌てて耳を塞いで叫ぶと、煉獄はキョトンとした顔でこちらを見た。
───やめろ、その澄んだ瞳をこちらに向けるな。
俺と煉獄がそんな問答をしていると、不死川がツカツカとドアに寄って行って、ドアノブに手をかけた。
そう言って、不死川は力いっぱいドアノブをガチャガチャといじる。
見た目的に引けば開くようなドアだから、不死川はドアノブを掴んだまま思いっきり引いた。
その時、バキッ、といちばん聞きたくない嫌な音がした。
間抜けな声を出して手の中にあるものを見つめている不死川の手の中の物から、俺は目を逸らした。
だが、部屋の奥の方で冨岡と並んで立っている伊黒が、あっさりと口にしてしまった。
俺の大絶叫がその場に響き渡り、冨岡が不快そうに顔を歪めて頭を押さえる。
寝起きだからか、若干不機嫌だ。
冨岡は今は体育教師としてバリバリ働いているが、昔は身体が弱かった。
俺の声が頭に響いてしまったかと思って慌てて謝ろうとすると、不死川が冨岡の傍に行ってその肩を抱き寄せた。
不死川はそう言って冨岡の頭を撫で、ぐいっとその前髪を上げて額にキスを落とした。
俺は咄嗟に近くにいた煉獄の目を塞ぎ、伊黒は「仕方のない奴ら」と言うように目を逸らした。
煉獄が手の中でくるくると取れたドアノブを弄んでいるのを見て、俺は思わず叫ぶ。
それを聞いて、伊黒、不死川、冨岡の3人が同時に耳を塞いだ。
───ごめんって。俺以外にツッコミ不在だから。
こんにちは。作者の「藤」です。
今回から新たな小説を書き始めます。
最初にも書きましたが、これはこちらの2つの小説の続編です。↓
こちらを読まないでこの小説にチャレンジした方、あれ?って思いましたよね。
色々原作と設定が違うぞ?って。
はい、冨岡さんがめちゃめちゃ変わってますね。
少なくとも、第2弾(下の方)を読んでもらえれば全て理解できると思います、はい。
ということで、よろしくお願いします!












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。