樹は笑顔だけど、まだ顔が曇っている
俺は樹の頬を優しくつねった
樹は涙目になって見送ってくれた
それを見て、俺も泣きそうになってしまった
ーコンビニー
入ったけど誰も出てこない。
あの人…まだ来てないのか…?
辺りを見渡すと、人影が見えた
商品棚の前……
あの男がいた
呑気に鼻歌を歌っている
それじゃ元も子もない。
俺が男を睨むと、ふと目が合った
つぶらな瞳が、俺の肌に突き刺さる
男は溢れんばかりの笑顔を振り撒いた
俺はぐっと堪える
こうやって俺のバイトをよく見てくれる人…
優しくて好印象だった
頭がこんがらがりそうだ
俺は軽く会釈して、休憩室で着替えた
正直怖い。
でも樹のためだ
躊躇う気持ちはない
俺は顔をはたいて気合いを入れた
俺は髙地さんの横に並んだ
髙地さんはまたニコッと笑った
俺の中で疑惑が募っていく
髙地さんは心配そうに俺の目を見た
樹と過ごしてた間か…
俺はわざとらしく笑った
髙地さんは何も知らずに驚いた顔をする
髙地さんはまた俺を見つめた
本当に腹が立つ
俺は意を決した。
髙地さんの顔が少し曇った
それでも何とか笑っている
腹が煮え繰り返った
髙地さんの白々しさに笑えてくる
俺は髙地さんの目を真っ直ぐに見た
逃がすつもりはない
髙地さんは俺を凝視した
あの笑顔は、とうに消え失せていた
追記
大変遅れてしまってすみません😭
いやほんとにインフル恐ろし!!!!
急いで書きまくるのでぜひ💧⬇️















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!