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第5話

#1 第四話
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2025/09/03 01:00 更新








稲荷 ほとけ
稲荷 ほとけ
~それでね!
有栖 初兎
有栖 初兎
…うんうん



どうも初兎と書いてしょうです。
今、苦痛の時間を過ごしております~
いや、幸せやねん。いむくんと喋れてうれしいんやけど。好きな人の話をされててな?
あ、カミングアウトしまーす。おれ、いむくんのことが好きやねん。もちろん恋愛の意味でな……でも、いむくんにも好きな人がおってな。…僕じゃないんよ。青組のまろちゃんの事が好きなんやって。不仲組とも言われてる青組。でも、なんだかんだ優しいまろちゃんに惹かれたんやって。はぁぁぁ、こんな振られ方ってあるん???







有栖 初兎
有栖 初兎
はぁ……
稲荷 ほとけ
稲荷 ほとけ
しょうちゃん…たのしくない?
有栖 初兎
有栖 初兎
そ、そんなことないで!
稲荷 ほとけ
稲荷 ほとけ
……
稲荷 ほとけ
稲荷 ほとけ
そっか!



いむくんにバレたなぁ…


俺はあんまいむ君に対して嘘はつきたくないねんけど、これだけは無理や。誰だって、想い人の恋バナは聞きたくないやろ。だからって、「貴方が好きなので、貴方の恋バナを聞く時間はとてもつまらないです」なんて言えるわけないんよ。俺がまろちゃんだったらどんなに良かったんだろう。もっとかっこよくなりたい。頭が良くなっていむくんに褒められたい。もっと、仲良くなって、もっと、もっとッ















ガシッ
有栖 初兎
有栖 初兎
ん?
稲荷 ほとけ
稲荷 ほとけ
初兎ちゃん行くよ!
え、どこに
稲荷 ほとけ
稲荷 ほとけ
川に行こ!衣羅日川いらびがわ
有栖 初兎
有栖 初兎
え?え、なんでや?!
稲荷 ほとけ
稲荷 ほとけ
遊ぶの!





















有栖 初兎
有栖 初兎
川で何するん?
稲荷 ほとけ
稲荷 ほとけ
水遊び~


衣羅日川はいむくんと小さい頃から遊んでいた川。嬉しい時も辛い時も、この川に二人で行って水浴びをしていた。此処の水は凄く透明で綺麗。偶に魚も泳いでいて、夕ご飯のおかずにしようと獲ったりもした。川には太陽がきれいに反射して神秘的な景色も見える。川に反射した太陽を、いむくんがすくっては飲んですくっては飲んでを繰り返していた。
俺はいつも
有栖 初兎
有栖 初兎
なにやってるん…?
と、聞く

そうするといつも
稲荷 ほとけ
稲荷 ほとけ
お天道様飲んでんの!
と返される。



小さい頃からいむくんはやっている。なんでかはずっと分からん。聞いても曖昧な返事をして濁される。別に此処の水は綺麗だから飲んでも大丈夫やけど。お腹たぷたぷになるやん。てか、今日飲み過ぎじゃね?

有栖 初兎
有栖 初兎
いむくん飲み過ぎや……?
稲荷 ほとけ
稲荷 ほとけ
そろそろやーめよ
稲荷 ほとけ
稲荷 ほとけ
泳ご!
有栖 初兎
有栖 初兎
うん




この時間は楽しい。いむくんと川の中に潜って、服が濡れるとか気にしないで。水中から見るいむくんは凄く綺麗だから。潜った瞬間に目をぎゅってする所とか、頬を膨らませてる所とか。一つ一つの仕草が愛らしい。いつか、俺だけのいむくんもまろちゃんに奪われるんやろうけど。この姿をまろちゃんに見せるんだろうな。すっごい幸せそうな顔して。

稲荷 ほとけ
稲荷 ほとけ
ぷはぁ…はぁ…
有栖 初兎
有栖 初兎
……
稲荷 ほとけ
稲荷 ほとけ
初兎ちゃんあそこまで競争ね!
有栖 初兎
有栖 初兎
負けへんで!


いむくんがザバザバと川を駆け上っていく。それを俺はぼーっと見つめながら進む。はなからいむくんに勝ちを譲っている。
すぅっと涙が零れる。いむくんが振り返って僕を見ても気づかないだろうね。川に潜って全身濡れているから。泣いてもバレない。
少しくらい未練があってもいいでしょ。いむくん。自分の恋を諦める代わりに、此処にいる時は君を独り占めさせてくれよ。
理想恋仲はこの手の中で  握りめて絶対零れないようにするから。
ざぶんと体を水の中に潜らせる。水の中だけでも愛を囁かせて。
小さい頃からずっと君のことが好きだった。ずっとずっと君の目が僕にいくように必死に努力した。君を追い求めてここまでずっと一緒にいたよ。










でもこの手は届かない。

君が気付く前に僕の手が疲れるから。

代わりの手が君に差し伸べるから。

早く気付いてほしかったよ。

君が自分の恋心に気付く前に。






有栖 初兎
有栖 初兎
ブクブク……
有栖 初兎
有栖 初兎
ハァ…ハァ……














有栖 初兎
有栖 初兎


















海yuri
海yuri
休憩でス
海yuri
海yuri
次回お楽しミくださイ

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