その時の教育係が「尾崎紅葉」という名の女性でした。
尾崎紅葉は、年齢的によらずかなり成熟した大人のような格好をしておりました。
その人は、私を殺伐とした任務を特等席で見せ、色んな裏社会の常識や、また基礎的な勉学を教えてくれました。
勉強中、突然、「姐さん」と呼ぶように言われたので、断る理由もなかったため私はそう呼ぶようにしました。(そうして今もそう呼び続けています。)
しかし、森さんは私が異能無効化の異能を持っている事を、私にも姐さんにも伝えていなかったのでしょう、
いつもと同じように任務へ連れて行かれた時、人が多かったためはぐれないように手を繋いでおりました。
それが仇となってしまったのです。
ポートマフィアを良しとしない輩が、姐さんを暗殺しようとしていたようでしたが、子供、私が邪魔だったようで、手榴弾を投げて来たのでした。
姐さんは金色夜叉で刻もうとしたようでしたが、異能は発動しなかったのです。
なぜなら反異能力者の太宰治、私と触れていたからです。
金色夜叉が発動しないということは手榴弾をどうにかできないということ、
私は、その幼い体で手榴弾に吹き飛ばされ、死を覚悟しました。
幸い、手榴弾は低品質の雑品のようで、姐さんに被害はないとのことでしたが、私は致命傷でした。
森さんに保護してからまともな飯が食べれるようになったとは言えども、まだ数ヶ月、栄養失調が少し治ったばかりの状態でしたので、1ヶ月は入院しなければいけないことになってしまったのでした。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。