「ほらドラコ、ダグラス家の皆さんに挨拶するんだ」
そう言った男の後ろからは金髪の少年が恐る恐ると出てきた
「はい。父上。僕はドラコ・マルフォイと言います。宜しくお願いします」
そう言った少年は一礼して後ろへとさがった
「あら。いい子ですね!」
「本当にな。少しは私の息子にも見習って欲しいものですよ。」
そう言った父はあなたの方を見て一つため息を吐いた
「いえいえ。ウチの子もまだまだですよ。」
「あら、ナルシッサさん謙遜なさらないで。事実なんですもの。ね?お父さん」
「あぁ。」
両親はニコニコとマルフォイ一家を見ていたがそれと同時に慎重に言葉を選びながら観察もしていた。
あばよくば何処かで何か弱点でもみつけることが出来ないかと。
「そうだ。あなたにフリート、お前達も挨拶しなさい」
「じゃあ僕から。僕は長男のフリート・ダグラスと言います。今はまだまだ未熟ではありますが魔法省に勤めております。」
「嗚呼。君のことは存じているよ。とても優秀だったと記憶している。前にあったことがあったであろう。」
「えぇ。数回お会いした事がありましたね。」
フリートは笑顔でルシウスに当たり障りのない会話をしたが内心での感情は冷め切っていた。
そんな家族が,緊張ムード真っ只中の最中、1人だけ呑気にあくびをしながら全く話を聞いていない少年がいた。
『ふぁ〜』
あなたである。
「ほら。あなたもちゃんとご挨拶なさい」
『うぇ?、あ、、うん。えーっと、、、僕はあなた・ダグラスですね。』
あなたは特に何かするわけでもなくただそう淡々と言い放った。
それもそのはず、あなたはまだスイッチoffの状態なのだ。というか、むしろ年がら年中スイッチoffの状態、つまりこれはあなたの最大の敬意でありいつも通りなのである。
それに自分や家族みんなを危険に晒す要因である人達にかわりないのだ。
それなら別に必要以上に愛想良くする義理もないだろう。そんな気力も使うのが嫌だとか思っていた
だが家族は違った。
そのあなたの態度はより自分達を危険に晒すものだと考えたのだ。
「あ、あはははは、、、あなた、私達は今からとても大事な話をしなければならないからね。外でのんびりしておいで」
『ん。。じゃあ行ってくる〜』
「あ、もしよかったらドラコ君もあなたと一緒に行ってきてもらえるかしら??」
「え、あ、僕は構わないですけど、、、」
「せっかくだ。いってきなさい。」
「転んだりしない様に気をつけるのよ?」
「!はい。父上、母上」
ドラコは嬉しそうにしながらあなたの後を追いかけた
あなたはフラフラ〜っとしながらお気に入りスポットである庭へと向かっていた。
『(、、今日もポカポカしててちょうどいい。。)』
「おい、君」
あなたがその場所で寝転がった所で1人の少年があなたを低めの声で呼んだ
『、、?君は、、、誰??』
「、、君は記憶力が乏しいのか?」
『うん。僕、疲れるから出来るだけ記憶しない様にしてるんだ』
少年は嫌味でいったつもりだったが今のあなたにそんなものが効くはずもなかった。
「?!君は僕が疲れる存在とでもいいたいのか?!」
『?いや。そもそも僕は全てにおいて簡単に疲れるんだよ』
あなたは全身の力を抜いてダラ〜っと目を瞑りながらそう答えた
あなたのそんな姿を見た少年はもう何も言い返す気にならずあなたの横にドサッと座り込んだ
「僕はさっきも言ったがドラコ・マルフォイだ。もう忘れんなよ」
『出来たらね〜』
ドラコはマジマジとあなたを見つめた
「君はさっきの緊迫感を何も感じなかったのか?」
『、、、あぁ。なんか大変そうだったね〜、、、というか君はどうしてそう感じたの?』
「、、、慣れてるんだ。ああいう空気感は。」
『そっかぁ〜でもあんまり踏み込み過ぎない方がいいよ。ああいう空間は特にね。』
「、、、、どういうことだ」
そう言うとドラコはあなたを強く睨みつけた
『ん?、、、だってさ、、、、』
『"面倒くさくなりそうじゃん?"』
「、、、、は?」
あなたは目を開けるとドラコに向かって笑いかけた
【〜君との出会い〜】











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。