何か、聞こえた
"全てを知らせます"とかなんとか…
〈記憶の流れを感知しました〉
〈記憶を戻します〉
ピピピピッ
持っている体温計。
そこには『37.9℃』と書かれていた。
プルルルルル
ピロン
ピロン
…明日学校に行けるように寝とくか
なんだ…外が騒がしい…
キラが、追いかけられてる?
いつのまにか、ナイフを持って走り出していた。
ガンッ
何処からか、投げられた石がキラの頭に当たって。
キラの頭から血が出てきて
今、一番聞きたく無い言葉。
ザクッ
何で今、言うんだよ
全部、ぜんぶ思い出した
俺、あん時言ったよな。
だから。
血濡れた手で
ナイフを持って
喉元に突き立てて
突き刺す。
最良の選択。
それ以外に、選べる選択肢は無かったから。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。