第2話

#1
311
2019/05/26 15:52


駅のホームで、私は新しい制服に身を包まれ電車を待っていた。

今日は高校の入学式だった。
同じ中学から自分の高校に行くのは私ひとりで、新しい友だちが出来るか、その子達と仲良くやっていけるか、そんなことを考えていた。


ーふと、同じホームに立つ男子高校生が目に入る。


あれ、うちの制服だよね。
ここから通う人いるんだなあ。
なんかちょっと安心した。

遠くにいたから、はっきりと顔は見えなかったが、人当たりのいい、優しそうな雰囲気を醸し出していた。
もし同じクラスだったら、仲良くしたいな。
その時はまだその程度にしか思っていなかった。



張り出してあった教室に向かうと、本当に今日が入学式かと疑うくらいに騒がしかった。
私は指定された席に着いて、教室を見渡した。
そこには、どこかで見たことがある男の子がいた。

どこで見たかはわからなかった。
でも、どこかで見たことがあるような、そんな気がした。
私はなぜかその人のことをずっと考えていた。
入学式中もずっと。


入学式が終わり、また教室に戻ってきた。
でもまだ思い出せずにいた。

担任の先生
皆さん席に着いてくださーい
これからもHRをはじめますよー
私は齋藤宏さいとうひろしと言います。
1年間皆さんの担任をします。
よろしくお願いします。
それでは皆さんにも自己紹介をしてもらいます!!
1番の相田くんからよろしくお願いします。


担任の先生優しそうな人でよかったな~。


なんて考えているうちに、ずっと気になっていた彼の順番になった。


かんた
かんた
こんにちは。
佐藤寛太です。
△△中学校から来ました。
中学時代はバスケ部だったので高校でも続けようと思ってます。
1年間よろしくお願いします。


ん…?
△△中学校…?

てことは最寄り駅の私と同じってことかあ…。

だとすると…
朝にホームで見たあの人かな…?

そう意識して見てみると、確かに朝感じたような優しそうな雰囲気を醸し出していた。

しかもすごいイケメンだなあ…。
出来れば仲良くなりたいなあ…。
でもイケメンすぎて話しかけに行くの緊張するなあ…。

なんて考えているうちに、自分の番になった。

あなた

こんにちは。
あなたです。
□□中学校から来ました。
中学時代はテニス部でしたが、部活はまだ決めていません。
これからよろしくお願いします。



HRが終わって、私たち新入生は帰る時間になった。

ミカ
あの、あなたちゃんだよね…?
わたし、☆☆中学校のミカ。
練習試合とか大会で何度か話したことあると思うんだけど…
私の事わかる?
あなた

あ、あのミカちゃん…?
全然気づかなかった~!!
まさか同じ高校で、クラスも同じだなんて~
知り合いがいて安心した~

ミカ
私もあなたちゃんがいてくれてほんと良かった~
これからよろしくね!!


とりあえず友達が出来てほんとに良かったなあ~!!
じゃあもう帰ろ。


駅に向かうと、かんたくんがいた。
私はかんたくんと同じ車両に乗れる位置に立ち、電車を待っていた。

すると、イヤホンを付けスマホの画面を見ていたかんたくんと目が合った。

私は恥ずかしくて、すぐに目を逸らした。
もう1度かんたくんの方を見てみると、きょとんとした顔をしていて、わたしがもう1度見ていることに気づいた途端、にこっと優しそうにほほえんだ。

やばい。すっごくかっこいい。
私は今すぐにでもかんたくんの虜になりそうだった。

電車が来ると、かんたくんはわたしに近づいてきた。

かんた
かんた
あの…
同じクラスだよね…?
しかも□□中ってことは降りる駅俺と一緒だよね?


あっ俺は△△中なんだけど…
あなた

あっそうです。
なんか地元同じ人がいて安心した~☺️



どうしよう、私今かんたくんと話してる…?
自分の鼓動が速くなっているのを感じた。
私は意識してしまってうまく話せなかった。
ましてや私たちは初対面だ。
気まずい沈黙が続く。

かんた
かんた
あの…
あなた

あの…((同時

かんた
かんた
あっ…笑
あなた

ふふっ☺️
かんたくんからいいよ。

かんた
かんた
あ、ありがとう。笑
なんか趣味とかってあるの…?
あなた

私も今同じこと聞こうとしてた。笑

テレビでお笑いとかみるのがすきかな…
かんたくんは?

かんた
かんた
え、俺も好き!!
いずれかは、ハイスクールマンザイ出たいんだよね。
あなた

え、ハイスクールマンザイ!?
すごいね、かっこいい!!

かんた
かんた
え、そう…?//
ありがとう笑


そんな他愛もない話をしているうちに駅に着いた。

かんた
かんた
電車で話してくれてほんとありがと。
楽しかった。
あなた

こちらこそありがとう。
じゃあ、ばいばい☺️



はあ。
色んなことありすぎて収集つかないなあ…。
でも、明日から素敵な高校生活送れそう!!



こうして私の高校生活が始まった。



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作者
こんにちは。
作者です。
ほんとつまんなくてすみません。🙇‍♀️💦
こんなつまらないのにこの話を最後まで読んでくださったあなたさんに感謝しかないです。
本当にありがとうございます。
だんだん面白くなってく予定ですので、つまんねーなーいつ面白くなんのかなーみたいに見守っていただけると嬉しいです。笑
では、また次回お会いしましょう!!☺️💗

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