第12話

12話
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2026/04/12 00:33 更新
《本部》
(なまえ)
あなた
集合場所は…第3会議室だったか
(なまえ)
あなた
(今回は何故か、仕事内容ではなく集合場所と集合時間のみを伝えられた)
(なまえ)
あなた
(確か、特殊な任務だと言っていたような…)
(なまえ)
あなた
(集合の午後2時まで、まだ30分程度ある)
(なまえ)
あなた
まぁ、早く向かうに越したことはない
(なまえ)
あなた
ここから1番近い転送装置は…あっちだな

 あなたの一人称は最も近い転送装置に移動し、転送装置にえがかれた模様板の上に立つ。
アナウンス
『どちらへ向かわれますか?』
(なまえ)
あなた
3階の会議室前廊下の転送装置まで頼む
アナウンス
『かしこまりました』
アナウンス
『3階、会議室前廊下の転送装置へ接続』
アナウンス
『転送します』
アナウンス
『…………転送、完了致しました』
(なまえ)
あなた
感謝する

 この転送装置は本部の至るところに設置されていて、登録されているの別の転送装置へ移動が可能だ。魔道具であるがゆえに、使用するに魔力を必要としないため、魔法使いではない一般人でも扱えるのがメリットだ。
(なまえ)
あなた
第3会議室は手前から数え、3つ目の部屋だったはず…
(なまえ)
あなた
此処ここ
(なまえ)
あなた
鍵は…空いてるな
(なまえ)
あなた
ガチャ
???
お!もう来たのかい?
???
早いね
ヨツバ
おはようあなた!
(なまえ)
あなた
「こんにちは」な
妹ちゃん
すみません…
妹ちゃん
お姉ちゃん、さっき昼寝から起きたんです…
(なまえ)
あなた
別に謝らなくてもいい
(なまえ)
あなた
ところで、そっちのお前とは初めて合うな?
???
あぁ…!自己紹介が遅れたね
レイト
俺の偽名はレイト
レイト
このパーティー、《ガーゴイル》をまとめるリーダーをしている
レイト
敬語や敬称は不要だ
レイト
あなた殿の話は彼女ヨツバからよく聞いてるよ
レイト
ヨツバ姉妹はガーゴイルのメンバーだからね
レイト
今回は、あなた殿と我々ガーゴイルでの合同任務なんだ
(なまえ)
あなた
(そうだったのか)
(なまえ)
あなた
よろしく頼む
レイト
だから、出来ればあなた殿の偽名も知っておきたいんだけど…

 複数人での任務中は、構成員の名前や個人情報を敵に知られないようにするため、偽名で呼び合うことが一般化されている。
(なまえ)
あなた
確かに、知っておいた方が良いだろうな
(なまえ)
あなた
あなたの一人称の偽名はベールだ
妹ちゃん
もしかしてベールをしてるからですか?
ヨツバ
すんごい単純だね
(なまえ)
あなた
別になんでもいいだろう
(なまえ)
あなた
偽名なんて、名前が分からなければいい
レイト
あくまで偽名は、相手の本名を必要とする呪いのたぐいから身を守るために持つからね
ヨツバ
あなたにも偽名ってあったんだ
(なまえ)
あなた
当たり前だろう
(なまえ)
あなた
そんなに言うのであれば、お前の偽名はさぞかし良いのだろうな?
ヨツバ
もちろん!
ヨツバ
私がししで、妹がこま
ヨツバ
私の叔父が神主かんぬしやってるからさ!
(なまえ)
あなた
(なるほど、神社に居る《獅子しし》と《狛犬こまいぬ》から取っているのか…)
ヨツバ
ね?意外といいでしょ?
ヨツバ
意外と良くて反応に困ってるでしょ?????
ヨツバ
偽名はちゃんと考えなきゃ(^ ^)
(なまえ)
あなた
お前の煽り性能だけは評価してやる
ヨツバ
あ、認めたね?それは認めた雰囲気出してるね?
ヨツバ
てかネーミングセンスも認めてくんない?!
レイト
はいはい!この話はもう終わり!
レイト
いつまで経ってもあなた殿に説明ができないだろ?
ヨツバ
うぅ…ごめんなさい
妹ちゃん
お姉ちゃん、リーダーにはちゃんと従うよね
レイト
それじゃあ気を取り直して、任務内容を説明させてもらうよ
レイト
ヨツバも
レイト
そろそろ仕事の気分に切り替えて
ヨツバ
はいはい
ヨツバ
……分かったよ
そう言ったヨツバは、1度大きく深呼吸をして真剣な目付きになる。普段のヨツバからは想像もできない低い声…
(なまえ)
あなた
(仕事のスイッチが入ったようだな)

 ヨツバは普段のらりくらりとしているが、仕事に気分を変えるスイッチと言うものがあるようだ。スイッチが入ると、いつも上ずっていた声は低く下がり、顔つきも何処どこか落ち着いた雰囲気になる。
(なまえ)
あなた
(アイツの何かしらの魔法なのか…?)
(なまえ)
あなた
(とことん不思議なヤツだ…)
レイト
今回の任務は闇オークションの壊滅
レイト
此方こっちの人数はざっと20人かな
レイト
闇オークションは真夜中にしか行われていない
レイト
だから日中を狙おうと思うんだ
(なまえ)
あなた
また闇オークションか…
レイト
ここ最近は増えてるからね~
ヨツバ
犯罪者に文句言っても仕方ないだろ
(なまえ)
あなた
それで場所は?
レイト
場所は_________
レイト
作戦はこんなものかな
レイト
何処どこか不都合は?
(なまえ)
あなた
とても良くできている
(なまえ)
あなた
此方こちらから言うことは何もない
レイト
ありがとう
レイト
他のメンバーが到着したら現場に向かう
レイト
それまで準備を整えて待っていようか
妹ちゃん
魔道具の魔力を補充して貰ってきます!
レイト
助かるよ
《      》←無線


レイト
此方こちらレイトこまペア、警備員室ジャック完了》
妹ちゃん
《警備員室の防犯カメラ、機能停止操作中》
妹ちゃん
《成功》
レイト
《皆、もう入ってきても大丈夫》
レイト
《巡回中の警備員にだけ気を付けて》
モブ
《了解》
レイト
ししベールペア》
レイト
《裏口からの浸入は君達だけだ》
レイト
《状況はどんな感じ?》
(なまえ)
あなた
《テント内部への浸入は成功》
ヨツバ
《増援を呼ばれない程度に警備員を返り撃ちにしてる最中です》
レイト
《分かった、その調子で壊滅まで頼むよ》
(なまえ)
あなた
《了解》
(なまえ)
あなた
と言っても…

 入ってきて十数分しか経っていないにも関わらず、この数の警備員が襲ってきた。
(なまえ)
あなた
先が思いやられるな…
ヨツバ
弱音を吐いてる暇があるなら手伝え
(なまえ)
あなた
何を手伝う必要がある?
(なまえ)
あなた
お前1人で全て完結するだろう?
ヨツバ
ならなんで居るんだよ
(なまえ)
あなた
お前の監視役だ
(なまえ)
あなた
なんでも過去に、戦闘に夢中で大暴れしたそうだな?
(なまえ)
あなた
お前のリーダーからの頼みだ
ヨツバ
(今までペア行動がやけに多かったのはそれか…)
(なまえ)
あなた
何も言い返せまい
ヨツバ
はぁ、分かったよ
ヨツバ
私がやれば良いんだろ
ヨツバ
《拘束》
ヨツバ
とりあえず魔力の縄で縛っておいた
ヨツバ
後は護送班が勝手に持っていってくれる
(なまえ)
あなた
1度にこの数を縛れるのか
ヨツバ
まぁやり慣れてるからな
(なまえ)
あなた
…一つ提案があるんだが
ヨツバ
リーダーの作戦をぶち壊す物なら却下だ
(なまえ)
あなた
まずは聞け
(なまえ)
あなた
却下するかはその後だろう
(なまえ)
あなた
この警備員達はあなたの一人称達を捕らえるため、自ら此方こちらに来る
(なまえ)
あなた
探す手間がかからないなら、先に商品を押収しに行かないか?
(なまえ)
あなた
商品を持って逃走でもされたらかなわん
ヨツバ
(これくらいの変更なら…)
ヨツバ
…倉庫エリアに向かおう
ヨツバ
そこに商品が保管されてる筈だ
(なまえ)
あなた
分かった、感謝する
ヨツバ
此処ここで間違いなさそうだ
(なまえ)
あなた
かなり広いな
ヨツバ
手分けしよう
ヨツバ
私が物品、お前が動物
(なまえ)
あなた
何故あなたの一人称が動物商品なんだ
ヨツバ
動物商品だからに決まってるだろ
ヨツバ
魔物や珍しい動物の他にも、少なからず奴隷がいるはずだ
ヨツバ
奴隷の対応には私より慣れっこだろ
(なまえ)
あなた
そうかもしれないが…
ヨツバ
此処ここで争ってる暇はない
ヨツバ
さっさと行くぞ
(なまえ)
あなた
牢…これか

 そこには1本の道が伸び、その両側に牢屋が設置されている。
(なまえ)
あなた
(どれだけの数がいるんだ…)
(なまえ)
あなた
(どの動物も、かなり衰弱しているように見える)
(なまえ)
あなた
(まともに餌を貰っていないのか?)
(なまえ)
あなた
(此処ここは商品のケアすらもおこたっているのか…)
(なまえ)
あなた
ピクッ
(なまえ)
あなた
(人の声…)
(なまえ)
あなた
(何処どこからだ?)
あなたの一人称はかすかな音を拾うため、耳に全神経を注ぐ。
???
大丈夫…大丈夫だから…
(なまえ)
あなた
(聞こえた!)
(なまえ)
あなた
此処ここか?
台湾
台湾
ビクッ
にゃぽん
にゃぽん
あ...
ベラルーシ
ベラルーシ
(この人、オークションの人じゃない…)
エストニア
エストニア
ヒィッ…
(なまえ)
あなた
…この子達が声の主か
(なまえ)
あなた
(可哀想に、かなりやつれている…)
エストニア
エストニア
だ…だれ?
(なまえ)
あなた
あなたの一人称か?
(なまえ)
あなた
あなたの一人称はこの闇オークションを取り締まりに来た
(なまえ)
あなた
簡単に言ってしまえば、お前達を助けに来た者だ
エストニア
エストニア
ケイサツってことですか?
(なまえ)
あなた
まぁ、おおかたそんな所だな
にゃぽん
にゃぽん
ほ…本当に?
ベラルーシ
ベラルーシ
きっと嘘なんでしょ?
ベラルーシ
ベラルーシ
私達に助けなんて来るはずかないもの
台湾
台湾
確かに...そうかもですね
(なまえ)
あなた
信られないか
(なまえ)
あなた
仕方のないことだ
(なまえ)
あなた
信じないのは構わないが、お前達には必ず着いてきてもらう
エストニア
エストニア
え?
(なまえ)
あなた
言っただろう?
(なまえ)
あなた
此処ここには取り締まりに来たんだ
(なまえ)
あなた
ここから大型戦闘が始まる可能性は高い
(なまえ)
あなた
避難が必要だ
にゃぽん
にゃぽん
でも…
(なまえ)
あなた
(『信用できない』とでも言いたげだな…)
(なまえ)
あなた
…先に他の動物達を見てくる
(なまえ)
あなた
それまで待っていてくれ

とりあえず個体数を数えて回ったが…
(なまえ)
あなた
全部で175匹
(なまえ)
あなた
各個体のサイズと相性を考慮すれば、必要な荷台は24といった所か
(なまえ)
あなた
(カンヒュ達よりも先に他の動物を護送した方が良さそうだ)

パラパラ…
(なまえ)
あなた
ん…?砂ぼこりか?
(なまえ)
あなた
天井から落ちてきたのか
(なまえ)
あなた
(かなり老朽化が進んでいるのだろう)
(なまえ)
あなた
(早く護送を済ませなければ…)
(なまえ)
あなた
………
(なまえ)
あなた
この違和感は何だ….?
(なまえ)
あなた
(今、少し揺れた気が…)

 あなたの一人称が違和感に気付いた時は、すでに遅かった。その瞬間、ゴゴゴという轟音ごうおんと共に足元が大きく揺れる。
(なまえ)
あなた
地震?!
(なまえ)
あなた
このタイミングは不味いッ!
レイト
此方こちらレイト、地震が発生したみたいだ》
レイト
《複数人で行動している者は、これ以上はなばなれにならないように》
レイト
《建物の崩壊こそないが、一部損壊そんかいする危険性がある》
レイト
みな、警戒して任務に当たってくれ》
(なまえ)
あなた
(ならば、先ほどの何かが崩れる音はまさか…)
(なまえ)
あなた
急がなければッッ!
(なまえ)
あなた
(この地震の影響で天井が抜けてもおかしくない)
(なまえ)
あなた
(カンヒュ達は他の魔物や動物のように、強靭きょうじんな肉体も己を守るすべも無い)
(なまえ)
あなた
(崩落ほうらくに巻き込まれれば死んでしまう!)
(なまえ)
あなた
(頼む…間に合っていてくれッッッ!)

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