第17話

17日目
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2026/01/25 07:54 更新
街を出て大体丸2日。
ずーっと雪景色。魔物が多い森、山が綺麗に真っ二つに別れたところを歩いたり、崖っぷちの道を命がけで頑張ったり、虫がいすぎて寝れない野宿だったり、そんなよくある異世界物語の旅をしていた。

こういう旅、夢だったからめっちゃ楽しいなぁ。

そんなことを毎晩考えていた。
レオナルド・デイビス
そろそろ街が見えてくるはずなんだけど…
レオはふわっと空を飛び、周りを見渡した。

レオはここ2日、初めて会った時に比べては仲良くなれたと思う。毎晩、レオによる魔法の練習。道中の前衛で声掛けとか色々してるうちによく喋るようになった。

最初はうまくいくか不安だったんだよねぇ。
スッと地面へ戻ってくるとレオは
レオナルド・デイビス
もうちょっと。
と言う。

今回の街ってどんななんだろうな…。図書館デカいかな。

とか呑気に図書館のことしか考えない私は物凄く、面白い旅が始まろうとしていた。
ルーシー
おー!…お?
レオナルド・デイビス
…毎回でかい街だと思うなよ…
ルーシー
いや、十分でかいと思うんだけど…
前の街より、一回り小さい街にたどり着いた。
レオナルド・デイビス
滞在はざっと1ヶ月。宿は適当に取るとして……この街を出たらしばらく街はないし、移動で船とか使うから金が必要になってくる。そこでここでは依頼を…
ルーシー
…依頼!
レオナルド・デイビス
なんでそんな嬉しそうなんだよ、
ルーシー
なんというか!楽しそう!
初めての依頼!本だとやっぱりダンジョン!いや、市民の手伝い!

この世界面白い!

門をくぐり、少し歩いた先には装備を着た人の人だかりができていた。
レオナルド・デイビス
凄い人数だな…
ルーシー
そんなに盛り上がることでもやってるの?
レオナルド・デイビス
ここは依頼を受けやすい街でもあるから立ち寄った旅人は必ずと言っていいほどここに来るんだ。
そんなに有名なんだ…
な、なぁ、あれ、レオナルド・デイビス…だよな??
あぁ間違いねぇ!
ここでもやっぱりレオを見る人達は恐れていて、レオが通るところにはささっとすぐに端っこの方に避ける人がほとんどだった。だがしかし、ポツンっとたった一人立っていた人がいた。

なんか不思議な感じだなぁ。この人はレオの事、他の人たちみたいに思ってないのかな…。

とかそんな事を考えてその人の横を素通りした。すると、


ブワッ。


風が吹いていないはずなのに顔に風が当たったような感じがした。スカッとするようなそんな感じが。
変だと思って、立ち止まって振り返ってみた。
レオナルド・デイビス
…ルーシー。
マント被っててよくわかんないけど…魔法使い?かな、魔力がある。

すると急にグイッと体が動いた。
レオナルド・デイビス
早く。
ルーシー
うん、
レオの魔法で体が動いたんだ…
さっきの人、なんだったんだろうな。
ルーシー
色々あるんだね。
レオナルド・デイビス
ここはレベル1〜レベル10までの10段階で、例えばレベル1は郵便を手伝ったり、ネズミの駆除だったり、魔力がない人でも、受けれるようなやつが多い。レベル9〜10は魔力がないといけなかったり、パーティーとか大人数での参加が必要ってわけ。
面白い…。

レオは看板にあった赤い紙切れを手に取った。
レオナルド・デイビス
レベルは紙の色で決まってる。
レオナルド・デイビス
レベル1〜レベル3は白。レベル4〜レベル6は緑。レベル7〜レベル8は黄。レベル9〜レベル10は赤。
ていうことはレオが持ってるやつはレベル9〜10ってこと…?
レオナルド・デイビス
詳しいレベルは右上に書いてある。これだと⭐︎10。レベル10って意味。
ルーシー
なるほど…え、レベル10?!
レオナルド・デイビス
お、おう?
私初めてやるのに最初からレベル10?!

レオはカウンターにいた人に紙を提出して、何かをもらっていた。
ルーシー
それは?
レオナルド・デイビス
これは記録石。依頼を達成すると宝石の色が変わる仕組みになってる。今は透明な宝石だけど依頼を達成すると黒色に変化する。
レオナルド・デイビス
とにかく、歩きながら説明するから。
大体色で区別してるから結構わかりやすいかも。

あまり見慣れない街はこの前の街より少し静かでビールが有名なのか、居酒屋?らしき店がチラチラあった。
レオナルド・デイビス
今回の内容は魔物を殺す感じで…あ、あと魔法は通用しない魔物だから、よろしく
ルーシー
…え。
レオナルド・デイビス
お前、特級レベルだから大丈夫だろ。
ルーシー
は、はぁ…
レオナルド・デイビス
そういえば、試験、受けないのか?
試験…かぁ。そーだった。そんなのがあった。
ルーシー
んー…なんというか私だけ女でポツンっているのなんか嫌じゃん。
レオナルド・デイビス
そうか?
ルーシー
そうだよ。
それに、特級でもS、A、Bとかとか色々あるんだし…。ななじぃはBって言ってたっけ?
レオナルド・デイビス
確かそろそろ試験の時期だな…。
と空を軽く見上げるレオ。
ルーシー
レオは魔法使いだけど、試験って受けたことあるの?
レオナルド・デイビス
まぁ?
ルーシー
ちなみに…何級…だったり…?
レオナルド・デイビス
特級のA。
ルーシー
特級のA!
レオナルド・デイビス
最後に受けたのは…3.4年前か?
20-3=17

17歳ぐらいってこと?!?!ちょうど私の歳の時ぐらい…?
レオナルド・デイビス
まぁ、受けたほうがいいかもな。依頼とかでもそういうやつ必要な時あるし。
ルーシー
そっかぁ…。じゃあやってみよう…かな。
レオナルド・デイビス
…そ。
試験かぁ。なんか高校受験を思い出す…。うわぁ!なんか変な緊張が…。

ななじぃに教わったことぐらいしかできないし…あとは魔法でどうにかなのに合格とかするんかなぁ。えぇ、不安でしかない…。そういえばななじぃに"ノースの中央諸国に行け"…って言われてたような…。
てか、どこに向かってるんだ…?
レオには"俺についてくるだけでいい"って言ってたけど…目的地は?
ルーシー
…レオ。
レオナルド・デイビス
ん?
ルーシー
そのさ、どこ向かってるんだっけ?って思って。
レオナルド・デイビス
あー…どこに向かってるとかそういうのはあんまりけど…言うとしたら中央諸国…とか?
中央諸国!?!?
ルーシー
ノ、ノース…の?
レオナルド・デイビス
…あぁ?
偶然にも程がある。なんて素晴らしい。
ルーシー
何しに…とか……
レオナルド・デイビス
…別に。
ルーシー
そっか。
中央諸国って何があるんだろう。














17日目
試験を受けることになる。




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      「……やばいかも?」

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