街を出て大体丸2日。
ずーっと雪景色。魔物が多い森、山が綺麗に真っ二つに別れたところを歩いたり、崖っぷちの道を命がけで頑張ったり、虫がいすぎて寝れない野宿だったり、そんなよくある異世界物語の旅をしていた。
こういう旅、夢だったからめっちゃ楽しいなぁ。
そんなことを毎晩考えていた。
レオはふわっと空を飛び、周りを見渡した。
レオはここ2日、初めて会った時に比べては仲良くなれたと思う。毎晩、レオによる魔法の練習。道中の前衛で声掛けとか色々してるうちによく喋るようになった。
最初はうまくいくか不安だったんだよねぇ。
スッと地面へ戻ってくるとレオは
と言う。
今回の街ってどんななんだろうな…。図書館デカいかな。
とか呑気に図書館のことしか考えない私は物凄く、面白い旅が始まろうとしていた。
前の街より、一回り小さい街にたどり着いた。
初めての依頼!本だとやっぱりダンジョン!いや、市民の手伝い!
この世界面白い!
門をくぐり、少し歩いた先には装備を着た人の人だかりができていた。
そんなに有名なんだ…
ここでもやっぱりレオを見る人達は恐れていて、レオが通るところにはささっとすぐに端っこの方に避ける人がほとんどだった。だがしかし、ポツンっとたった一人立っていた人がいた。
なんか不思議な感じだなぁ。この人はレオの事、他の人たちみたいに思ってないのかな…。
とかそんな事を考えてその人の横を素通りした。すると、
ブワッ。
風が吹いていないはずなのに顔に風が当たったような感じがした。スカッとするようなそんな感じが。
変だと思って、立ち止まって振り返ってみた。
マント被っててよくわかんないけど…魔法使い?かな、魔力がある。
すると急にグイッと体が動いた。
レオの魔法で体が動いたんだ…
さっきの人、なんだったんだろうな。
面白い…。
レオは看板にあった赤い紙切れを手に取った。
ていうことはレオが持ってるやつはレベル9〜10ってこと…?
私初めてやるのに最初からレベル10?!
レオはカウンターにいた人に紙を提出して、何かをもらっていた。
大体色で区別してるから結構わかりやすいかも。
あまり見慣れない街はこの前の街より少し静かでビールが有名なのか、居酒屋?らしき店がチラチラあった。
試験…かぁ。そーだった。そんなのがあった。
それに、特級でもS、A、Bとかとか色々あるんだし…。ななじぃはBって言ってたっけ?
と空を軽く見上げるレオ。
20-3=17
17歳ぐらいってこと?!?!ちょうど私の歳の時ぐらい…?
試験かぁ。なんか高校受験を思い出す…。うわぁ!なんか変な緊張が…。
ななじぃに教わったことぐらいしかできないし…あとは魔法でどうにかなのに合格とかするんかなぁ。えぇ、不安でしかない…。そういえばななじぃに"ノースの中央諸国に行け"…って言われてたような…。
てか、どこに向かってるんだ…?
レオには"俺についてくるだけでいい"って言ってたけど…目的地は?
中央諸国!?!?
偶然にも程がある。なんて素晴らしい。
中央諸国って何があるんだろう。
17日目
試験を受けることになる。
次回▶︎18日目
「……やばいかも?」












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。