⚠︎
想定以上にグロい回になってしまった可能性があります
・流血表現
・嘔吐表現
等はありません 。
ただ , 人によっては不快に感じるかも知れません 。
簡潔に言うと溶けます 。
ネタバレになってしまうので
詳しい事情は説明できませんが ,
不快に感じても怒らないでください
後自己責任でお願いします 。
side:?
下を見る 。何かしらの液体かもしくは物体がある 。
体の一部が溶ける 。
もうボクの日常に深く根付いてしまっている 。
先程 , 懐かしい声が聞こえた気がした 。
嗚呼 , 誰の声だったか 。
誰か大切な人だったような ,
命に変えても守りたい人だったような ,
好敵手だったような 。
ぼとり , と嫌な音を立てながら左腕が溶ける 。
おかしい 。
そういえば今思うと今日は職員の奴らが
異常な程にバタバタしている 。
… もし施設内で何か起こっていたら ?
… もし , " あの声 " が本物だったら ?
もしそれらが全て本当だとすれば 。
ボクはボク自身で大切であろう人を
間接的に殺してしまうのではないか ?
身体がぐらりとふらつく
目の前の無駄にでかいガラス窓を叩く
否 , 叩きたかった
叩いた頃にはもう右手の溶解が始まっていた 。
生物とは思えない音を立てて崩れ落ちたソレは
数十分もすれば生物を殺す猛毒へと変貌する 。
片足は既に半分溶けてしまった 。
何かに捕まる事ができない以上 ,
これ以上動いたら溶解を促進するだけだろう 。
しかしそこに痛みはない 。
あるのは底知れない不安のみ 。
窓ガラスの外は人が忙しそうに走り回っている 。
本当に非常事態なんだろう 。
この身体になってから ,
感情というものが不明確になった 。
何故なら涙が出ないから 。
性格には涙が出る時は基本溶けているからなんだが 。
身体に物が取り込まれた時は本当に不快だった 。
いつも周りからは鼓膜を突き破るような
悲鳴が聞こえてきた 。
痛い痛い痛い 。熱い熱い熱い 。
それらの悲鳴は段々と消え , 最後には抜け殻が残った 。
_____ 羨ましいと思った 。
どうせならボクも苦痛に悶え苦しみたかった 。
どうせならどこまでも可哀想で , 哀れに消えたかった 。
目の前が歪む 。
きっと目が溶け始めたんだ 。
もう暫くすると , 声も発せられなくなる 。
ボクの言葉を遮ったのは ,
いや 。喉元に留まらせたのは 。
紛れもなくソイツのせいだった 。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!