何かあるみたいで「見た方が早い」と、
なんとなく着いていく
今日来たばっかだからちゃんと着いて行かないとまずい
さっきの会議を思い出す
確かミヤジさんは手を軽く組んでいた気がする
手を組むのは心理学で''私のことは一切教えないぞ''
という意味がある
下を向いて歩いている悩み事がある。そりゃそうか、
ラトさんは貴族サマの中でも意見が別れていた
そのラトさんを診てるミヤジさんは
何を抱えてるんだろう
頭が少し揺れている
目を動かしているのと同時に
情報量を多くして安心感を得ようとしていた....のかな?
だから声を掛けた
暴力だけならあなたの一人称も診たことはある。
普通の人間の。
まぁ、なんというかあなたの一人称も怖い
今更実感がしてきてる気がする、胃酸が逆流しそう
それを共感できて良かった....というか。
人間は本能的に孤立を嫌がるし
足が止まった
何やら中から何かが叩きつけられる音がする
生きて帰れることを祈りたい
少しだけだけど、一定じゃない呼吸音が聞こえる
本当に?という顔で見つめてくるミヤジさん
でも流石に丸腰ってワケにもいかなから、
ラトさん
攻撃して自分自身のやりようのない気持ちをどうにか
しようとしてる人だと思う
自分自身を傷つけてまでも
生きる価値を見出そうとしてる人がいるくらいだしね
あなたの一人称は少しだけ頷いた
ドアが少しだけ開かれる
そして腕を掴まれて終わり。
のはずだった
扉が開かれた瞬間、黒い影が飛び出す
あっという間に手首を掴まれて強く引かれる
体制が崩れる、ヤバい
視界が反転して床に叩きつけられた
でもまぁ多分大丈夫
ラトさんはやりきれない気持ちを対象として壊すことで
成り立ってるんだと思う
だから対象だと思わせないように逆に刺激をしなければ
腕が振り上げられる
咄嗟に避けた直後、真横に拳が叩きつけられた
振動が頭に響く
だから一旦、諦めることにした












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。