第5話

/強い執着
555
2026/03/31 16:30 更新




ミヤジ
........


何かあるみたいで「見た方が早い」と、
なんとなく着いていく

今日来たばっかだからちゃんと着いて行かないとまずい

あなた
............


さっきの会議を思い出す

確かミヤジさんは手を軽く組んでいた気がする
手を組むのは心理学で''私のことは一切教えないぞ''
という意味がある

あなた
....もしかして、ラトさんのことですか?

ミヤジ
...あぁ、そうだよ
あなた
........

下を向いて歩いている悩み事がある。そりゃそうか、
ラトさんは貴族サマの中でも意見が別れていた

そのラトさんを診てるミヤジさんは
何を抱えてるんだろう



あなた
ラトさんのことなら少しはわかるので安心してください


頭が少し揺れている

目を動かしているのと同時に
情報量を多くして安心感を得ようとしていた....のかな?
だから声を掛けた


暴力だけならあなたの一人称も診たことはある。
普通の人間の。

ミヤジ
....ありがとう
あなた
..こちらこそですよ


まぁ、なんというかあなたの一人称も怖い
今更実感がしてきてる気がする、胃酸が逆流しそう

それを共感できて良かった....というか。
人間は本能的に孤立を嫌がるし




足が止まった


ミヤジ
ここだよ


何やら中から何かが叩きつけられる音がする
生きて帰れることを祈りたい

少しだけだけど、一定じゃない呼吸音が聞こえる

ミヤジ
....、今日は波が高いみたいだから..
あなた
いいえ、大丈夫です


本当に?という顔で見つめてくるミヤジさん

でも流石に丸腰ってワケにもいかなから、

あなた
扉越しで終わらせますので



ミヤジ
本当に大丈夫かい?扉越しと言っても数センチは開くよ


ラトさん
攻撃して自分自身のやりようのない気持ちをどうにか
しようとしてる人だと思う
自分自身を傷つけてまでも
生きる価値を見出そうとしてる人がいるくらいだしね

あなた
........


あなたの一人称は少しだけ頷いた
ドアが少しだけ開かれる

そして腕を掴まれて終わり。


あなた
....えっ。


のはずだった


扉が開かれた瞬間、黒い影が飛び出す
あっという間に手首を掴まれて強く引かれる

体制が崩れる、ヤバい
視界が反転して床に叩きつけられた

ラト
........


でもまぁ多分大丈夫

ラトさんはやりきれない気持ちを対象として壊すことで
成り立ってるんだと思う
だから対象だと思わせないように逆に刺激をしなければ


あなた
....!


腕が振り上げられる

ラト
......


咄嗟に避けた直後、真横に拳が叩きつけられた
振動が頭に響く

あなた
(....死ぬな、コレ)

だから一旦、諦めることにした



プリ小説オーディオドラマ