※タイトルセンス皆無な件※
那田蜘蛛山に入って、始めて鬼に遭遇した。
恐らく、先程から見かける糸を吐き出す鬼の犯人だろう。
鬼は肩を震わせて笑いながら、私に向けて糸を吐き出した。私は之が返答だと受け取る。
私は難なく躱すと、鬼の首を撥ねるべく刀に手を置いた。
鬼が首に手を当ててまた笑う。首は、粘着性を持っているのか、粘々としたものが鬼の手についている。
強く、足を踏み込み、一閃。
──トン、と、
鬼の首が落ちた。
私は、刀についた血を振り払う。
これまでに生きてきた400年間。永い時の中で、私は鍛錬を怠ったことは無い。
鬼は、引きつった顔で消えていった。
奥に進むと、その鬼が殺したであろう遺体が沢山あった。糸から解き放ち、地面に寝かせる。手を合わせ、かつてあった命を想う。この動作が、鬼に対しての怒りを少しだけ鎮めてくれる。
後ろに気配を感じて振り返ると、闇の中で手をひらひらと振る人影があった。
魘夢と名乗る鬼は、瞳をギラつかせて視線を合わせようとしてきた。
血鬼術を疑い視線を逸らすと、魘夢は視界の端で眉を八の字にした。
私は少し苛々とする心を抑えて瞬きする間に魘夢の間合いに入った。
身を低く屈めて下から魘夢を見上げる。その顔は驚きと悦びが混じったように見えた。
魘夢が直ぐ様飛び退いた。首を切るには至らず、魘夢の鎖骨あたりから血が出ていた。
やはり腐っても下弦の壱、一筋縄ではいかない。
鬼が再び攻撃しようと構える。すると、あたりからベベン、と琵琶の音がした。
魘夢の足元の地面から扉が現れる。魘夢が重力に従って落ちていく。
追いかけようとした所で、扉の奥に他の十二鬼月が見えた。今追いかけるのは得策じゃない。
魘夢は扉に吸い込まれて消えていった。私の足元にも扉が現れるので急いで離れる。
一定距離を離れた所で、しのぶの気配が近付く。私は直ぐ様しのぶの元へと向かった。
よく考えたら鬼殺隊の設定とか諸々書いていませんがまあわかっている前提でお願いします!
説明不足などあるかもしれませんが頑張ります!













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。