第2話

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2021/11/19 09:20
今の私の名前は稀咲カナエ。

うん。混ざってるし何なら性別も♀ (女)だし、 ゲシュタルト崩壊するわ。

ちなみにどうやら私が夢だと思っていた二人の人生は私の前世らしい。 泣く。

しかもその前には前前世もある。ごくごく普通の社畜のキャリアウーマンでアニオタだった、らしい。 というのも前前世の記憶はあんまりハッキリしていないのである。名前も知らないし何歳かも知らない。でも天寿を全うして死んだわけでは無いのは確か、死因は事故かな..?

しかし天寿を全うする前に死ぬのは嫌だ。だから私は稀咲鉄太にはならない。 恨みを買って事故死するのはごめんだ。


あと、前世迷惑をかけた人達とは関わらない。 それが安全で平和だから。

というわけで私カナエはこれから真っ当に生きて親孝行して行こうと思う!!

はずだったのになぁ何でこうなったんだろうなぁ..
あれは小学四年生に上がってからのこと。
その頃には既に初恋の女の子と出会うきっかけになった塾に入っていて持ち前の明るさと姉力(アネヂカラ)であっという間に色んな子と仲良くなっていだ。そして案の定その女の子、 基”橘日向”と仲良くなっていた。あっちから話しかけてきたのだが、ちょっと焦った。


でもなぁ、普通にいい子なんだよなぁ。

いや、 いい子だからこそ締咲鉄太も惚れたんだろうけども。

その日は図書館に来ていて、本を読むのに夢中になって予定よりも遅れて図書館を出た。

「早く帰らなきゃ。」

少しずつ暗くなっていく空。 少し焦って小走りで走っていたら何だか空の明るいところがあった。 何事だと見に行くと家が燃えていた。


「火事!?あっ、確かこういう時は…」

胡蝶カナエの記憶を必死に思い出す。 火傷はこうしておいたほうが

「氷と水を持ってきてください!!」

私の声にただ突っ立ていた大人達はやっと動き出す。 「これで足りるかしら」

「足りません、もっとです! あのっ!中に誰かいますか!?」 「!!あか、 赤音ちゃんが…!」

アカネ恐らく女性。助けに行かないと…

「あ..赤音さん!!!」


「ま、待って!中は危ない!!」

「離せ!助けに行かないと!!!赤音さんが!!!」

「!大切な人なんですね 貴男は氷と水を持って来てもらうよう呼び掛けてください。」

「は?お前何するつもり 」

「決まってます。 助けに行くんですよ。 あとそこの貴男に水を」

ダッ

「おい!! ッ、もっと氷と水を!!!」

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