第33話

epilogue
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2025/03/17 09:00 更新
1人強い兵士がいるという報告が
ずっと流れていた。

しかもそれは女のような姿。

─────まさか、なんて思っていたけど
考えて仕舞ったら体が動かなくなる為

目の前の敵だけに集中していた。

そんな時だった。
目の前で兵士が殺られて、
そこに立っていたのは
あなた
紛れもない、俺の大好きな人だった。

彼女も吃驚した様で、
ナイフを持つ手がだら、と下がるが

それでもぎゅ、とまたナイフを握って言った。
あなた
  …  恨みっこなしね  
覚悟を決めたように、彼女はそう言って
苦虫を噛み潰した様に笑った。

辛く、苦しそうな顔をしているのに、
それでもまだ強く振る舞う。

そんな君の姿を見て、
スパイなんかじゃないって、やっぱり分かった。



お互い走り出すタイミングは同じで、
正直勝敗なんて考えてなかった。

いつもみたいに、俺は殺られるって思ってた。


なのに、



斧があなたの体を引き裂いた。
kn .
  っえ  …  
君のナイフは俺の斧に当たらなかった。
…いや、君は攻撃しなかった。

そんなこと、すぐに分かる。

俺の斧で致命傷を負ったあなたは
がく、と崩れ落ちた。

でも、悔しそうじゃなくて
いかにも満足そうな顔をした君に少し苛立った。

…俺を殺して、生きて欲しかった。
次は勝つ、なんて。
こんな次だと思わないじゃないか。


そんな気持ちは留まることを知らず、
どんどん視界がぼやけていく。
kn .
  だいじょぶ、おれ、そんな、つもりじゃ、  
あなた
  …  ごめん、ね  、  ごめん  、  だいすき  …  !  
そう言ってあなたも泣きながら、
ナイフを手から放した。

カラン、という音が聞こえた瞬間。

鳴り響く銃撃が
俺の体を突き抜いた。

…そりゃ、こんなに隙だらけの奴を
見逃すはずも無いか。

なんて

俺も崩れ落ちて、最期に手を伸ばし、
あなたの手をぎゅっと握った。
kn .
  だいすき  …  
───── 最底辺な終末を ℯ𝓃𝒹

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