獅子王組で奏があなたの涼介の求婚をぶった斬っていた時あなたの絃葉は天羽組に届け物を終えて帰路についていた
だが、またしても事件に巻き込まれることとなる
長いウェーブ髪につり目の元気系女子がタイプだったわアイツ
だから私は髪短くしてるのよ
あのクソ親父も私が高校生になる前に
あのクソがやらしい目で私の胸に手を伸ばしてきたから顔面を蹴飛ばして逃げた
気持ち悪くて、その日は一晩中吐き気が止まらなかった
そういえば、あの女も私を娘ではなく1人の女、扱いだった
自分を一番に見てくれという気持ちが溢れ出ていて本当に気持ち悪い
そうやって思考を巡らせながら人気のない道に入った時だった
義堂がナイフを持って私に襲いかかって来た
そうして私が後ろを向いた時、もう一本鋭い武器が向けられた
忘れていた、この2人は幼馴染で私に悪意を向けていた
もう、自然消滅したからと油断していた
束根は理由は知らないが私の目を異常に欲しがって目玉をくり抜かれそうになった
私は武器を構えつつもこの道だと狭いから広い場所に出ようと走り始めた
2人は戯言を吐きながら追いかけてくる
足だけは早かったので余裕で逃げられた
そう思いながら走っていた時だった
彼女の手には紙袋が握られていた
多分お土産でも買いに行っていたのだろう
真衣さんの察する速さ凄くない??
私はクリスタルナイフと短刀、真衣さんはバヨネットというナイフを構えた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!