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第81話

変えていく流れ
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2023/01/31 02:14
機刀「……」

爆豪「おい何勝手に話終わらせてんだ
   いきなり何しやがる!」
怒りで顔をしかめながら
突っかかってくる
悠莉「今のは俺の思うとこをぶつけた
   精神、肉体に配慮して
   優しくしてやったんだ
   ありがたく思え」

爆豪「上からものを言うなってんだ!」
クラスのメンバーは悠莉の行動に
思い当たる節があるようだった
悠仁「相澤やヒーロー、大人達から
   言われてることは自覚してる様だから
   ごちゃごちゃ言わない」

飯田 / 八百万「……」
すでに話はあったのだろう
責任を感じ俯く者もいた
悠莉「俺は詳細を知らないしヒーローでもない
   けど、実力を履き違えて死なれるのは
   ゴメンだからな」
悠莉「さーて俺はやる事やって
   さっさと帰るとしますか」

耳郎「え、もう帰るの?」
他の生徒達も同じことを思っているらしく
周囲に寄ってくる
悠莉「まぁ護衛は終わったし
   後の細かい事やって帰るよ」

蛙吹「なんだか寂しくなるわね」

悠莉「いやいやいや……」

瀬呂「なんたかんだ言っても
   世話になったしな」

芦戸「なら、最後にパーティーやろうよ!」

悠莉「いやいやいやいや……」

葉隠「もしかして虎杖くん
   忙しかったりする……?」
その返答に困っていると
相澤「"しばらくはフリーだから好きにしていいよ"
   向こうからの伝言だ」

オールマイト「お菓子とか色々用意したんだ
    楽しんでくれ」

悠莉(用意周到かよ……!)
各自が騒ぎ始める中
人混みを抜けて見守っている教師達の場所へ向かった
相澤「主役が抜けていいのか」

悠莉「いーのいーの
   機刀も帰ってきたんだし
   クラス水入らず、楽しんでもらわなきゃ」
悠莉達3人は
はしゃぐ生徒達を見守るように眺めている
悠莉「真面目な話するけどさ
   ヒーローとの干渉は
   俺が引き受ける感じになったんだよね」

オールマイト「それは護衛をしていたからかい?」

悠莉「そんな感じ」

相澤「今まで対立していた関係が
   そう簡単に変わるか?」

悠莉「変えていくしかないんだよ
   ヒーローが呪術師をどう思おうが
   呪術師がヒーローをどう思おうが
   正直どうでもいいけどね」

オールマイト「本音出し過ぎじゃないかい?」
オールマイトが苦笑いしながら
話を続ける
悠莉「俺も悠仁一つの事だけ考えないで
   他も見てみようと思ってる」

オールマイト「そうだね
    我々も、護るべきものや
    手を取り合うべき存在を
    見誤ってはいけない」

相澤「ヴィランはヒーローが、呪詛師は呪術師が
   互いの領域を踏み込むことなく
   時には協力していく、か」
3人が楽しんでいる生徒達を見やる
悠莉「彼らの、俺達の世代で変えていくんだ」

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