雨明さんの回想中……
あれから私達は、雨明さんの昔話を聞いていた。
しかし、幼少期からずっとセーラーに対する執着が変わらないとは……ある意味純愛、差し詰め変態だな。
最近流行りのDIYってやつですね。
封印グッズ自作系男子、私はいいと思いますよ。
私がそう言うと、「変なカテゴリ作んなや」と雨明さんに怒られ、命にも「変に煽んな」と呆れながら言われた。
煽った記憶なんてないんだけどな。
それにしても、先生も中々面倒な星の元に生まれたものだ
とことん巻き込まれ体質というか、
生まれた瞬間から人生ハードモード設定というか。
それはそれで嫌だな
雨明さんの一言に私達は少し黙る。
というか死神、お前はずっと魂だの成仏だの非科学的なこと言っとったやろ。と後で雨明さんに言われたが、それとこれとは別である。
確かに。
晴明先生の危うさも、退魔の力のことも、兄として心配なのはよく分かる。
でも…本人の意思も聞かずに真っ向から反対するのは、いくらブラコンだとしてもやり過ぎじゃないか?
という言葉が喉まで出かかった、その時。
この張り詰めた空気を破ったのは、隣に立っていた命だった。
命の発言に雨明さんは思わず顔を上げる。
その瞬間、背後から間延びした声が聞こえたが、命はそれを遮るように言葉を続けた。
命は真っ直ぐ雨明さんを見据える。
命の発言に思わず私も口を挟む。
命はわずかに目を見開き驚いた顔でこちらを見る。
あんな短期間でトラブル起こしまくる先生そうそう居ないし、先生が来てから毎日が刺激的で面白いんだよね。
佐野 あなた 齢 16 歳
どこまでいっても利己的な個人主義の女だった。
命の言葉に私は肩をギクリと動かす。
命は黙ったまま私のことをジッと見つめる。
な、なんだよ。その目は……
命なんか最近私に対しての扱いが雑すぎない!?
ほぼ晴明先生と同等だよね!? 晴明先生🟰あなた
泣いちゃうぞ。
そんな目で見続けたらお姉ちゃん地面這いずり回って泣き喚いちゃうぞ。
その空気を裂くように、雨明さんの低い声が落ちた。
次に命は雨明さんの方に向き直る。
命の言葉に雨明さんがパッと目を見開く。
命は視線を逸らし、肩をすくめる。
言われ様がスゴい
命がそう言った瞬間、ボトッと何かが落ちた音と共に鼻をすする情けない音が聞こえた。
そして、その音の方を全員が振り向くと───
そこには、目を潤ませた晴明先生が両手で顔を覆い震えていた。
どうやら、全部聞いていたらしい。
先生が一直線に命へ飛び込み、命の体が後ろへ押し出される。
ドボ───ッン!!!
水柱を上げながら提灯の光を反射して水滴がきらきら散り金魚が一斉に逃げ惑う。
ビニールがぐにゃりと沈み、二人は
そのまま金魚すくい用のビニールプールへ落ちていった。
先生は命の上に覆いかぶさりそう言った。
一見すれば、ちょっとした感動シーンに見えるかもしれない。
まぁ、倒れたところが水の溜まったビニールプールじゃなければの話だけど。
先生の顔からすっと血の気が引く。
ようやく自分のやらかしに気づいたみたいだけど、時すでに遅し。
命は無言で先生の襟首を掴み、横のケバブ屋台へと移動する。
そして次の瞬間、晴明先生はケバブ屋の屋台で逆さに吊られていた。
そう懇願する先生の横で、ケバブ屋のおじさんがなぜか
ノリノリで包丁を研ぎはじめる。
そして命は、そんな様子を無言で見つめていた。
あ、それ言っちゃう?
先生がそう言うと、命の目がすっと細くなる。
そしてケバブ屋のおじさんにひそひそとなにか耳打ちをする。
さっきまでの緊張感はどこへやら。
本当に、あの2人は。
私は椅子に腰を下ろし、遠巻きにその様子を眺める。
無愛想な声に私が振り向くと、雨明さんが腕を組んだままこちらを見ていたのだった。
お久しぶりです!シーちゃんです。
この前に佐野くん達の誕生日イラストや話をかく的なことを書いたのですが、いつのまにか半年以上経ち…今の現状
それが出来そうにありません😭
本当に私がスケジュール管理のできないダメ人間で申し訳ありません🙇
最後にイラストを貼り付けます。
前よりも画力が落ちてるので見たくない方はここでスクロールを止めてください。
⚠イラストが通ります。
拒否する方はスクロールをやめてください。

最後まで読んでくださりありがとうございます🙇
こんな作品ですが、これからもよろしくお願いします!
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!