楽屋のソファに、ぽすんと倒れ込む慎太郎。
慎太郎「……はぁ、疲れたぁ……」
珍しく声に元気がない。
それに一番最初に気づいたのはジェシーだった。
ジェシー「慎太郎、大丈夫?」
慎太郎「んー…大丈夫、大丈夫…」
そう言いながらも、目はとろんとしていて明らかに無理してる。
樹「いやそれ大丈夫じゃないやつな?」
北斗「今日ずっとテンション低かったよね」
大我「ちゃんとご飯食べた?」
一気に囲まれる慎太郎。
慎太郎「え、え、ちょ、そんな大したことないって!」
ジェシー「あるでしょ」
即答。
慎太郎「……」
その一言で、ちょっとだけ言葉に詰まる。
髙地「無理しなくていいんだよ?」
優しい声。
その瞬間、ふっと力が抜けた。
慎太郎「……ちょっとだけ、疲れたかも」
ぽつりと本音。
その言葉に、5人の空気が一気に変わる。
樹「よし、今日は甘やかしデーな」
北斗「決定だね」
慎太郎「え、いやいいって!ほんとに!」
大我「却下」
ジェシー「はい、横になって〜」
慎太郎「ちょ、待ってって!!」
抵抗する間もなく、ソファに寝かされる慎太郎。
髙地「はい、ブランケット」
ふわっとかけられる毛布。
慎太郎「……え、なにこれ…」
樹「だから甘やかしだって言ってんじゃん」
北斗「いつも頑張ってるご褒美」
ジェシー「特別サービスです」
大我「むしろ足りないくらい」
慎太郎「……」
なんかもう、何も言えない。
でも、
慎太郎「……ありがと」
小さく笑ったその顔に、
5人全員が一瞬止まる。
樹「……やば」
北斗「破壊力」
ジェシー「かわいい」
大我「ずるいなぁ」
髙地「これは甘やかすしかないね」
慎太郎「いやだからやめてってば!!」
そう言いながらも、
いつの間にか目を閉じてる慎太郎。
ジェシー「寝た?」
樹「寝たな」
北斗「ほんと限界だったんだね」
髙地「起きるまで見とこ」
大我「うん」
静かに見守る5人。
その中心で、
安心した顔で眠る末っ子。
——気づいてないのは、本人だけ。
どれだけ愛されてるかなんて。
fin.











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!