第46話

気づいてないのは、本人だけ
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2026/03/19 23:43 更新
楽屋のソファに、ぽすんと倒れ込む慎太郎。

慎太郎「……はぁ、疲れたぁ……」

珍しく声に元気がない。

それに一番最初に気づいたのはジェシーだった。

ジェシー「慎太郎、大丈夫?」

慎太郎「んー…大丈夫、大丈夫…」

そう言いながらも、目はとろんとしていて明らかに無理してる。

樹「いやそれ大丈夫じゃないやつな?」

北斗「今日ずっとテンション低かったよね」

大我「ちゃんとご飯食べた?」

一気に囲まれる慎太郎。
慎太郎「え、え、ちょ、そんな大したことないって!」

ジェシー「あるでしょ」

即答。

慎太郎「……」

その一言で、ちょっとだけ言葉に詰まる。

髙地「無理しなくていいんだよ?」

優しい声。

その瞬間、ふっと力が抜けた。

慎太郎「……ちょっとだけ、疲れたかも」

ぽつりと本音。

その言葉に、5人の空気が一気に変わる。

樹「よし、今日は甘やかしデーな」
北斗「決定だね」

慎太郎「え、いやいいって!ほんとに!」

大我「却下」

ジェシー「はい、横になって〜」

慎太郎「ちょ、待ってって!!」

抵抗する間もなく、ソファに寝かされる慎太郎。

髙地「はい、ブランケット」

ふわっとかけられる毛布。

慎太郎「……え、なにこれ…」

樹「だから甘やかしだって言ってんじゃん」

北斗「いつも頑張ってるご褒美」

ジェシー「特別サービスです」

大我「むしろ足りないくらい」
慎太郎「……」

なんかもう、何も言えない。

でも、

慎太郎「……ありがと」

小さく笑ったその顔に、

5人全員が一瞬止まる。

樹「……やば」

北斗「破壊力」

ジェシー「かわいい」

大我「ずるいなぁ」

髙地「これは甘やかすしかないね」

慎太郎「いやだからやめてってば!!」

そう言いながらも、
いつの間にか目を閉じてる慎太郎。

ジェシー「寝た?」

樹「寝たな」

北斗「ほんと限界だったんだね」

髙地「起きるまで見とこ」

大我「うん」

静かに見守る5人。

その中心で、

安心した顔で眠る末っ子。

——気づいてないのは、本人だけ。

どれだけ愛されてるかなんて。
fin.

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