赤 side
後ろからハグしてから一向に離れないこいつに言う。
バックハグ状態で顔は見えないが首を横に振るのがわかる。
こいつ……彼氏兼メンバーのほとけは今声が出せない状態。
なので死ぬほど静かですこーし落ち着かない。
ちらりと首をひねり後ろを向くと、じーっとこちらを見るほとけがいた。
そんな顔されても……ねぇ。
座っている状態で、後ろから全体重をかけられる。
コイツのが一応身長でかいんだからやめてほしい。潰れる。
重い、しぬ。
いや、こいつは比較的軽いけど。全体重はさすがに……。
その勢いのまま、ソファーに押し倒される。
手首を掴んで俺の上に跨る目の前の水色は、夜の営みの時のように目を豹変させていた。
一応、いむの声が出ない間はそういう事はしないでいた。
いむの負担になりたくないし、体を動かしすぎるのもよくないとか。
だから正直いえば、今この状況は少し懐かしく、興奮する。
いや、だって1ヶ月くらいまともにイチャイチャしてこなくて、そりゃ男だしたまる。
するっ、と腰部分をいやらしく触られ、口から吐息が漏れた。
その反応を肯定と受け止めたのかなんなのか、水色頭はにっと口角を上げ、そのまま服を脱がしてきた。
……反抗できない自分が嫌になる。
されるがままに服を脱がされ、じろじろと体を見られる。
某緑色のだもんボイスを使ってそういう目の前の彼氏。
服まで脱がしといて今言うか。断ったってどうせ夜襲ってくるくせに。
こいつはそういうスイッチが入ったら必ずヤる。朝にスイッチが入ったとしても、夜には必ず襲われる。
せめて好きな人……彼氏の前では……可愛げのある清潔感ある彼女でいたいじゃん。
男だから彼女ではないのか、?
そのボイスに少し俯いていた顔をあげると。
目の前の彼は優しく微笑んでいた。
その笑顔が大好きで。
男らしい指先が唇に触れる。
ひとつ、キスを交わして、言う。
約束、と言うように手を恋人繋ぎにする。
こくっと頷くほとけは、愛おしいものを見つめるかのような目をした後、そのまま覆い被さってきた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。