第57話

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2026/01/18 12:20 更新
コンコンコンッ

律儀に3回ノックしたドア、
……瑠夏はいるのだろうか

そもそもアポ無しで来て良かったものなのか
hnni (立野瑠夏)
…?はぁーい
どうぞ〜?
返事が返ってきてから、もし眠っていたらどうしようとかこれで起こしてたらどうしようという、

あまりにも遅い考えが頭をよぎる
でも、どうぞと言われなのなら入っていいということなのだろう
iemn (茶門 伊江)
…し、失礼します
ガラガラと引き戸を開け俺は顔を出す
hnni (立野瑠夏)
…!!
伊江!
iemn (茶門 伊江)
や、やっほ、来てみたんだけど、大丈夫…?
hnni (立野瑠夏)
もちろん!
来てくれて嬉しい!
そう言う瑠夏の目はキラキラとしている

そんな顔されたら俺が何かを疑う余地もないな
hnni (立野瑠夏)
今日暇だったからさ…
誰か来ないかなぁ、なんて思ってたわけ
iemn (茶門 伊江)
良かった、
瑠夏はニコニコとしているが、俺の心のなかは少し暗く黒っぽい色をしている

もし、入院生活がきつくて自ら命を絶とうとしていたら、すべてを諦めていたら
そう俺が考えるのには、一つの理由があった

もし俺が瑠夏の立場だったら、きっと自ら命を絶とうとする、きっと全てを諦めようとする
hnni (立野瑠夏)
さ!座ってよ、外暑かったでしょ?
そう瑠夏は言ってベッドの横にあった椅子を動かす
iemn (茶門 伊江)
ありがとう、
俺は遠慮なく椅子に腰掛ける
hnni (立野瑠夏)
いえいえ〜!
hnni (立野瑠夏)
いやぁ…、まさか伊江が一人できてくれるなんてな
iemn (茶門 伊江)
だめかよ?
hnni (立野瑠夏)
え、めっちゃ嬉しいに決まってるじゃん
当たり前と言うような顔をしてにかっと笑う
あぁ…やっぱり変わってない、
iemn (茶門 伊江)
瑠夏は瑠夏だな
hnni (立野瑠夏)
ん…?
瑠夏は数秒考え、やはりわからないという顔をする
iemn (茶門 伊江)
いやなんでもない、忘れてくれ
hnni (立野瑠夏)
えぇ〜!
気になるじゃん!
教えて教えてとせがんでくる、瑠夏を横目に窓から外を見る

カーテンは空いていて、外の景色がしっかりと見える
道路は太陽に照らされている

道路は黒いから迷惑そうにも見える
けど…どこか生き生きとしていて
iemn (茶門 伊江)
ちょっと安心したわ、
hnni (立野瑠夏)
ねぇ今何の話ししてる?
いつの会話の回答?
iemn (茶門 伊江)
…いや、……独り言、
hnni (立野瑠夏)
なんだよ〜それ〜
またもけらけらとする瑠夏の表情は、学校にいたときと変わっていなかった

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