韓服が入っていたボロボロの箱の蓋のところにお札のようなものが貼ってあるのが見えた。
箱に近づいて蓋を調べていたところ急に動きが止まるスンミン。
そう言いながらスンミンが手に持っている蓋を覗き込むリノの目に入ってきたのは―――
「【呪韓服封印】この封印を解き、呪いの韓服を着た者は初めて目が合った者の望む姿になる。その者の願いを叶えるまで元の姿に戻ることはない」
と、ご丁寧に説明まで書かれているお札だった。
睨み付けるリノにおそるおそる口を開く。
しぶしぶ更衣室に入って着替えるリノ。
その隙にスンミンも着替えを済ませた。
更衣室のカーテンを開けて出てきたリノは、ウィッグを手にしているにも関わらず胸より下まで栗色の髪を垂らしていた。
よくよくリノの体を見ると、胸だけではなく体つきも女性らしく華奢になっているのがわかる。
恥ずかしそうにうつむきながら頼むリノの胸に目をやると、白いTシャツがたわわな胸を強調しているのが見えた。
急いで着ていたパーカーを脱いでリノの肩にかける。
下を向いたままお礼を言うリノの耳は真っ赤だった。
マネージャーヒョンにはタクシーで帰ると告げて二人で宿舎に向かうことにした。
続きます…














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。