リノと同じ控え室に戻ったスンミン。
机の上の水を一気飲みする。
一息ついて椅子に腰かけた瞬間…
リノの叫び声がカーテンがしめられた試着室から響き渡った。
急いで駆け寄ってカーテンを開けたスンミンの目には上半身裸のリノの後ろ姿が目に入った。
胸部を両腕で抱えるように隠したリノがゆっくり振り返る。
大きく見開いたリノの目から少し下に視線を落とすと、隠された両腕の上からでもわかるほどに膨らんだ胸が目に入った。
咄嗟にカーテンを閉めるスンミン。
シャーっと勢いよくカーテンを開けて上半身を露にしたリノが出てきた。
驚き叫びながらもリノのたわわな胸から目が離せないスンミン。
その時…
コンコン ガチャッ
そう言いながら一足先に着替えを終えたヒョンジンが部屋に入ってきた。
咄嗟にリノに抱きついて上半身を隠すスンミン。
それだけ言うとドアを閉めて出ていった。
ほっとため息をつくスンミンの腕の中にすっぽりとおさまっていたリノがもぞもぞと動きながら訴えかけてきていた。
さっと体を離すとそこにはまた上半身裸のリノ。
慌てて韓服を着直したリノとなぜか後ろを向いたままのスンミン。
スンミンは深呼吸をひとつしてから振り向いた。
手で目を覆いながらリノから距離を置く。
そう言ってふと箱の方に目をやると、蓋のところにお札のようなものが貼ってあるのが見えた。
続きます…















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!