第4話

【無情な執事のプレゼント】
38
2025/08/17 14:28 更新
数分後
子ども
あれー?ミヤジ先生だ!
ベリアン・クライアン
フフ。こんにちは、皆さん。
子ども
ベリアンさんもいるー!
子ども
ミヤジ先生たちも来てたんだねー!
ミヤジ・オルディア
そうだね。何だか今日を待ちきれなくなってしまってね。
ミヤジ・オルディア
それに聞いたよ。
マトリカさんのお手伝いをしたそうじゃないか。
子ども
えへへ!待ちきれなくて!
子ども
ちゃんとミヤジ先生の言う通りにしたよ!
ラト・バッカ
クフフ。
皆さん、ミヤジ先生の言うことが聞けて偉いですね。
ミヤジ・オルディア
ああ。ラト君の言う通りだね。
率先して手伝えるのは中々出来ないことだ。
ミヤジ・オルディア
私の話を聞いてくれて嬉しいよ。
主様
ミヤジは皆に慕われているんだね。
ベリアン・クライアン
そうですね。
さすがミヤジさんです。
ミヤジ・オルディア
ベリアン、主様。
冗談は良してくれ。何だか恥ずかしいな。
ムー
ミヤジさん照れています!
よっぽど嬉しいんですね。
ミヤジ・オルディア
ム、ムー君まで…











???
ハッハッハ…
ミヤジさんは相変わらず、ですな。
主様
えっ?



子ども
あっ!マトリカおじいちゃんだ!!
子ども
マトリカさん久しぶり!
僕のこと覚えてる!?
子ども
マトリカさん!はじめまして!
お兄ちゃんに誘われて、遊びに来たんだ!
子ども
私はお母さんから!

マトリカ
ハッハッハ。皆、会えて嬉しいよ。


ムー
もしかして、あの人が皆さんが言っているマトリカさんでしょうか。
主様
そうみたいだね。



ベリアン・クライアン
マトリカ様。お久しぶりでございます。
お元気そうで何よりです。
マトリカ
まだまだ現役だよ。
途中で衰えてしまったら、子供たちが心配するからね。
ラト・バッカ
クフフ。そうですね。
マトリカさんが壊れてしまったら、もう二度と 美しい挿絵が見れなくなってしまいますから。
フルーレ・ガルシア
ちょ、ラト!
縁起でもないこと言わないでよ!
マトリカ
その心配いらないさ。
この12年、旅の間、君の好みを考えて、選び抜いた絵本があるんだよ。
ラト・バッカ
へえ。それは楽しみですね。
じゃあ早速、それらを見せてください。
子ども
え……
フルーレ・ガルシア
ちょっとラト!
どこに行くの!?
ラト・バッカ
心配要らないよ。フルーレ。
この間、あそこの山で綺麗な花畑を見つけたので、そこにお連れしようかと。
フルーレ・ガルシア
いくらなんでも駄目に決まっているだろう!?
ラト・バッカ
おや。どうしてですか?
ミヤジ・オルディア
ラト君。
楽しみなのは分かるけど、ここは子供たちに譲ってはくれないかな。
ミヤジ・オルディア
ここに居る子供たちの中には、初めてマトリカさんと遊べる子もいる。分かるかい?
ラト・バッカ
それは…私が先にマトリカさんを独り占めしてしまっては、子供たちが可哀想…
ということですか?
ラト・バッカ
ふむ…それは一理ありますね。
残念ですが、順番を待つことにしましょう。
ミヤジ・オルディア
ありがとう。ラト君。


ベリアン・クライアン
申し訳ございません。マトリカ様。
ですが、彼もわざとじゃ……
マトリカ
いやいや分かっているよ。
だが、前来た時よりも、彼も丸くなったね。
主様
分かるんですか?
マトリカ
ああ。長年子供と向き合ってきたからかな。
マトリカ
それに教えることによって、前よりも「子供と遊ぶ」事に深みが増したんだ。
主様
え?















マトリカ
それじゃあ、楽しい楽しいお遊びをやろうか。
子ども
はーい!!
子ども
今回はどんな遊び道具を持ってきたの?!
マトリカ
そう慌てなさんな。
そうじゃなあ…これは3年前、南の大地でこんなお話を聞かされたのだが……
マトリカ
うむ……私ももう老体だからな本を読むより、人形で話した方が分かりやすいだろう。
子ども
お人形さん!!
子ども
どんなのどんなの!?
マトリカ
ハッハッハッ……待っとれよ。
確かこと木箱に姫様と男を模した人形が……
ゴソゴソ……
マトリカ
おや?
マトリカ
んんん……
ムー
どうしたんですか?
マトリカ
む……すまんのお!
人形一式ごと、宿屋に忘れてしまった!!
子ども
ええー!?
子ども
お話、聞けないのー?
マトリカ
むむむ……



主様
だ、大丈夫かな……
ベリアン・クライアン
うーん…。
やっぱり手伝った方がいいかもしれませんね。
ラト・バッカ
はい。私たちがそのお人形さんを持ってくれば、子供たちも不安になることはありません。












???
その必要はありませんよ。

ベリアン・クライアン
主様
あなたは、さっきの?

マトリカ
ベロア!
宿で休むようにと言ったはずだろう。
ベロア・リディアス
すみません。けど師匠が心配で…。
主様
(師匠?)
ベロア・リディアス
でもこれ、必要だったんですよね?
師匠が忘れて 出ていってしまったので、届けに来たんです。
マトリカ
それは…!
す、すまんなベロア。
疲れているのに無理をさせてしまって。
マトリカ
さぁ。あとは私一人で進めるから、お前はそこで子供たちと見ていなさい。
ベロア・リディアス
…はい。

ザッザッザッ







ベロア・リディアス

あなた達は先程の……
ベリアン・クライアン
確か、ベロアさん……と言っていましたね。
ベロア・リディアス
あ……僕の名前は
『ベロア・リディアス』と言います。
主様
ベロア・リディアスさん……
ラト・バッカ
ふむ。先程から様子を見ていましたが、随分とマトリカさんと親しいご関係の様ですね。
ラト・バッカ
それにマトリカさんの事を師匠と呼んで。
ベロア・リディアス
はい。師匠とは12年間、中央から、北 南 西 東の大地を旅してきたんです。
ベロア・リディアス
師匠っていうのは、あの方が好きに呼んで良いって許してくれて…僕の親代わりみたいな人なんです。
フルーレ・ガルシア
そうだったんだ…。
けどマトリカさんらしいね。
ベロア・リディアス
えっ?
ミヤジ・オルディア
大丈夫。こちらの話だよ。
ベロア・リディアス
……そうですか。
あ、それでは僕は師匠のお手伝いに行かないと…。
ムー
え?でもマトリカさんには休むようにって言われたんじゃないんですか?
ベロア・リディアス
師匠も随分老いているから、僕が支えてあげないといないんです。
ベロア・リディアス
それじゃあ失礼します。
タッタッタッタッ
主様
行っちゃったね。
ベリアン・クライアン
はい。ですかそんな所がマトリカ様、そっくりですね。
ミヤジ・オルディア
ああ。長い間、彼と旅をしたことで、お互いを信頼している事が分かるよ。
主様
まるで家族みたい。


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