翌日
そう言ったからまた翼を出すと
ゴチンッ!!
しゃがんでやられた所を押さえる。
グイッと立ち上がらされ、ようやっと出発した。
隣を走る不死川殿は口は悪いものの面倒見がとても良い。
こんな過去から来た私なんぞにも部屋を与え、この世界で生きる術を宇髄と共に教えてくれた。
柱という最高位にいることもあってか危機管理はしっかりしておりもし私の時空にいたとしても生きていけるだろう。
........しかし
そればかりが気になる。
もう1年が経つ。
同じ時の流れであればあちらの世界では1年私が消息不明となっている。
死んだら換えなどいくらでもいる。
私なんかがいなくても頭領である兄様がいる。
北条軍は何の心配もない。
考え事をしているといつの間にか蝶屋敷へと到着していた。
不死川殿の後ろに着いていく。
胡蝶殿がいる部屋へと入った。
苦無を取り出し、左腕を切ろうとすると
不死川殿の隣に座って左腕を差し出し、少しだけ浮いている血管から血をほんの少し抜かれた。
トントン
扉を誰かが叩いた。
扉が開くとそこには
栗花落殿がいた。
部屋から出て栗花落殿の後ろを着いていった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!