第19話

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2026/01/20 08:30 更新
(怪我完全完治)
怪我が完治して自分の屋敷に帰った日、郵便受けに一枚の紙が入っていた。
あなた
…無一郎さん?

紙を捲ると、こう書いてあった。
あなた

この前、一緒に出かけるって言ったの覚えてる?
明日空いてたら一緒に街に行こう。
空いてたらお返事ください。
返事待ってる。

               無一郎
あなた
確か、明日非番だった気がする…
あなた
ねえあなたの鎹鴉、明日任務ある?
あなたの鎹鴉
ナイ!!!
あなた
…そっか、ありがとあなたの鎹鴉。
あなたの鎹鴉
ウン!

そして私は手紙の返事を書き、あなたの鎹鴉の足に手紙をくくりつけた。
あなた
…これ、無一郎さんのところまで届けてくれる?
あなたの鎹鴉
ワカッタ!!
あなた
うん、お願いね。
あなたの鎹鴉
カーーーッ!!!

あなたの鎹鴉は飛び立っていき、私は明日の準備を始めた。
【翌日】
無一郎
お待たせ。
あなた
あ、無一郎さん、
あなた
ちゃんと着物着てくれてたんですね…
髪の毛も括ってる…
あなた
…似合ってます。
無一郎
あなたこそ。
無一郎
着物姿、可愛い。似合ってる。
あなた
あ、ありがとうございます…//
あなた
な、何で約束覚えててくれたんですか?

無一郎さんは忘れっぽいので、なんで覚えてくれていたんだろうと思ってそう聞いてみた。
無一郎
…何でだろうね。(笑)
無一郎
(多分、あなたに対して興味があるからかな…)
無一郎
行こ。
あなた
…はい。
無一郎さんはいつの間にか私の手を握っていて、手を引いていて歩き始めた。
無一郎
やっぱ人多いね。
あなた
…ですね。
無一郎
迷子にならないように手繋いでおこうかなって思ったけど、正解だったね。
あなた
あの、私子供じゃないですよ?
あなた
迷子になっても気配で……
無一郎
…あなたが何勘違いしてるか知らないけどさ。
無一郎
迷子になるのは…
無一郎
僕だよ。

無一郎さんは耳元でそう囁いて、笑み曲がりながらそう言った。
あなた
…無一郎さん……//
あなた
狡い…
無一郎
ん?
無一郎
何か言った…?
…無一郎さんに聞こえちゃったかな?
あなた
いえ…なんでもないです。
無一郎
…そう?
あなた
はい。
その言葉と共に無一郎さんは前を向いて、私の手を握りながら歩き始めた。
無一郎
mob
いらっしゃい!
mob
ゆっくり見ていってね〜

お店の中に入ると、そこには簪や耳飾り、中には普段手に入らないような雑貨があった。
あなた
(見てて楽しい……)
無一郎
…あなた。
あなた
無一郎
この簪か、こっちの簪、どっちがいい?

目の前にあったのは、影浅葱色の簪と、壺菫つぼすみれ色の簪だった。
あなた
…無一郎さんが選んだものがいいです…
無一郎
っ…!!//
無一郎
じ、じゃあ、こっちで……

無一郎さんは影浅葱色の簪を手に取り、お会計を済ませていた。
mob
ありがとう、また来てね〜
あなた
あ、ありがとうございました!
無一郎
…また来ます。
mob
(あらまあ、仲の良い夫婦ね……微笑ましいわ…)
↑勘違いしてる店主さん
無一郎
…これ、どっちもあげる。
そう言って無一郎さんは二つの簪を差し出し、照れ臭そうにしていた。
あなた
二つもいいんですか?
無一郎
うん…//
無一郎
あと…これも。

無一郎さんはもう一つ、黒く小さい球体を私の掌に乗せた。
無一郎
…耳飾り。
無一郎
ぴあす?とも言うんだって。
あなた
…どこにつければいいですか?
無一郎
…つけてあげる。こっち来て。

無一郎さんのところへ行くと、耳たぶがちくっと痛んだ。
あなた
っ…
無一郎
ごめん、痛いよね…

無一郎さんは申し訳なさそうな顔をしながら耳飾りをつけてくれた。
無一郎
…うん。
無一郎
これ、僕も片方の耳に付けてて対になってるから…
無一郎
二人で並んだらお揃いになるよ。
あなた
…!

無一郎さんとお揃い……
無一郎
…帰ろっか。
屋敷まで送るよ。
あなた
…いいんですか?
無一郎
うん。
あなた
…ありがとうございます。

無一郎さんは優しく微笑み、私の隣に並んで歩き始めた。

あの後、あまり会話はなかったけどその沈黙が逆に心地よくて、それを楽しんでいたら屋敷に着いてしまった。
あなた
…今日はありがとうございました。
あなた
楽しかったです。
無一郎
こちらこそ付き合ってくれてありがとう。
あなた
いえ…//
無一郎
…じゃ、また遊びに行くね。

無一郎さんは寂しそうな目をしながら私を見つめ、手を軽く振っていた。
あなた
…はい。(笑)
あなた
おやすみなさい。
無一郎
おやすみ。

そこで、私は無一郎さんと別れた。
影浅葱かげあさぎ
壺菫つぼすみれ
ぬっし
ぬっし
なんか…うん………
ぬっし
ぬっし
次から刀鍛冶編です!!((

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