第2話

〈1〉胡蝶さん
333
2024/06/02 05:45
咲夜
咲夜
柱合会議二参加セヨ
(なまえ)
あなた
え、無理
あなたの下の名前side
せっかく、任務がないというのに柱合会議?
時間の無駄でしかない
(なまえ)
あなた
ま、気が向いたら行くか
私は隊服に着替え、“不死川邸”を後にした
(なまえ)
あなた
カナヲ〜!!!
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
…あなたの下の名前?
カナヲは蝶屋敷の裏庭にいた
(なまえ)
あなた
やっほー!久しぶり
私がカナヲの隣に腰掛けると、視線を感じ振りかえる
(なまえ)
あなた
アオイちゃん?
神崎アオイ
神崎アオイ
お久しぶりです
あなたの下の名前さん、あなた柱合会議はどうしました?
アオイちゃんの言葉にカナヲもコクコク頷く
(なまえ)
あなた
行かなきゃって思いながらここに辿り着いた
私が手をヒラヒラさせながら言うと、アオイちゃんは手を腰に当てて言った
神崎アオイ
神崎アオイ
まったく…しのぶ様もまだ行かれてないようなので一緒に行ったらどうです?
しのぶさんいるのか…
私は勢いよく立ち上がる
(なまえ)
あなた
あ、いいよいいよ!
(なまえ)
あなた
私ひとりで行ってくるから!
しのぶさんと2人で行くなんて
こわすぎる
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
あなたの下の名前
気付いたら、というより
いつの間にか
(なまえ)
あなた
いるなら言ってくださいよ〜
(なまえ)
あなた
驚くじゃないですか
カナヲside
私もアオイも多分気が付かなかった
「驚く」なんて言葉を使っていたけど、その口調は驚きなんて感じなかった
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
いえ、今来たところですよ
師範の落ち着いた口調がその場の空気を凍らせる
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
一緒に行きましょうか
あなたの下の名前の顔色は見えなかったけど、笑っていないのは確かだった
(なまえ)
あなた
はい、一緒に行きましょう
笑顔で師範に向き直るとあなたの下の名前は私とアオイの方を向いた
(なまえ)
あなた
またね!
あなたの下の名前の顔は何故か、淋しそうに見えた
あなたの下の名前side
きっっまず!!!
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
あなたの下の名前
(なまえ)
あなた
はい!
やばい、こわすぎて変な返事になっちゃった、
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
柱になってから一度も柱合会議に参加していないようですが、
しのぶさんの探るような目に私は笑いながら言う
(なまえ)
あなた
参加しようとは思ってます
私はそう言い、静かに空気を吸った
(なまえ)
あなた
桜の呼吸…壱ノ型、桜の舞
 ??side
一瞬だった
一瞬で風と共に姿を消したあなたの下の名前を、私はただ眺めることしかできなかった
(なまえ)
あなた
…え?
あなたの下の名前side
逃げ切ったつもりだった
伊黒小芭内
伊黒小芭内
何をキョロキョロしている
伊黒小芭内
伊黒小芭内
柱合会議だと聞いていないのか
頭上から伊黒さんの声が降ってくる
(なまえ)
あなた
いや、私逃げましたよ
ね?“胡蝶さん”
しのぶさんは私に微笑みかける
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
不死川さんが逃走する貴方を見つけて、こちらへ連れてきたそうですよ
何も記憶にないけど
私は頭をフル回転した
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
私がここへ到着したときは気絶してましたが…
そこでようやく気づいた
連れていこうとする不死川さんに抵抗して、気絶させられたんだと言うことに
(なまえ)
あなた
…で、不死川さんはどこに?
目を動かした時、初めて目に入った
(なまえ)
あなた
え、誰ですかこのボロボロな男の子は
よく見れば隠の人がずっと声をかけている
(なまえ)
あなた
この髪色…
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
あなたの下の名前、この子と知り合いですか?
(なまえ)
あなた
最終選別で一緒だったような…
後藤
後藤
やい!こら!やい!
この髪色…
空色の羽織を着ていた…よな?
玄弥の腕折ったやつ…?
𝐍𝐞𝐱𝐭…🌸⚔️

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