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第72話

💛 お泊まり注意報
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2025/12/31 14:00 更新
橋本side


今日は周杜の家にお泊まり
付き合って1年、泊まるのはもう珍しくない……
はずなのに、俺はいまだに気を抜けない


橋本「じゃ、次俺お風呂行ってくるね」
橋本「もう遅いから寝てていいよ」
猪俣「はーい、気をつけてね」


髪を洗って、湯船で少しぼーっとして
周杜のTシャツを1枚借りて頭から被る
火照ってる身体が暑く、ズボンは履かずそのまま


橋本「……寝てるよね、さすがに」


そう呟きながらドアを開けた瞬間


猪俣「おかえり〜」
橋本「っ!?!?」


ソファに座る周杜と目が合う


橋本「え、なんで起きてるの」
猪俣「え、泊まりの日に先に寝るわけなくない?」
橋本「先に寝といていいよって言ったじゃん」


少しの沈黙で我に返る
俺、そういやした何も……


猪俣「将生くん、えっちだね〜」
橋本「ちょ、見ないで!」
猪俣「見ないでって言われると見ちゃうやつ」
橋本「まじ変態っ!」


クッションを投げつけると、
周杜は笑いながら受け止める


猪俣「いやでもさ」
橋本「なに」
猪俣「お泊まりでその格好は、さすがに無防備すぎ」
橋本「家だし、いないと思ったから!」
猪俣「俺の家ね?」
橋本「だから何なの!」


周杜は真顔で俺を一通りみて、


猪俣「……これは理性試されてるやつだ」
橋本「試してないし」


キッチンに逃げると、後ろから着いてくる


猪俣「ねぇ」
橋本「なに」
猪俣「そのTシャツ俺のだからさ」
橋本「知ってる」
猪俣「てことは、俺の匂いに包まれてるってこと?」
橋本「うるさい、変態が」
猪俣「え、今のは変態になるの?」


悪気ゼロの顔が腹立つ
一瞬静かになったと思ったら、小さく


猪俣「でも、泊まりの日にこれ見せられるの」
猪俣「正直ご褒美だ」
橋本「聞こえてる」
猪俣「あ、聞こえてたか」


顔が熱い
ここまではっきりと色々言われると普通に照れる


猪俣「……ほら、髪乾かす」
橋本「え、いいの?」
猪俣「ご褒美もらったからお返し」
橋本「……嬉しいけどなんか違う」


ちょっと複雑だけど、まぁいいか…
周杜はすぐにドライヤーを構えて、俺を床に座らせる


橋本「近い」
猪俣「いいじゃん」
橋本「……変なことしないでよ」
猪俣「今はね」
橋本「……は」


周杜の指が優しく髪を撫でる


猪俣「今日一緒に寝るんだよね」
橋本「え、違うの?」
猪俣「そうだよね」
猪俣「じゃあ、今は我慢しとく」
橋本「何を我慢すんの」
猪俣「後でわかるよ」


もう嫌な予感しかしないのに、
それでも、同じ布団で寝るのが当たり前になって
逃げない俺は、多分相当惚れてる
それは絶対言わないけど



fin



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