今回から再び本編に入ります!
烏とあなたちゃんの会話からスタートです⤵︎ ︎⤵︎ ︎⤵︎ ︎
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烏 「綺麗事言っときゃ許されるとでも思ぉとんのか?」
烏 「自分。」
あなた 「……っ!」
烏さんはため息をつきながら立ち上がると、高い位置から私を見下ろす。
さっきまで見下ろしていた顔がグンッと高い位置に上がり、私も顔を上げざるを得ない。
しかし、
烏さんと目が合うことは無かった。
烏 「話になれへんな。」
立ち上がってすぐフイッと目線を逸らした烏さんは、こちらに目を向けないまま淡白にそう溢す。
烏 「ハァー……ったく……」
烏 「そないなこと言うてるから─────」
あなた 「分かってます。」
烏 「!」
言葉の続きを聞きたくない。
分かってる。
この優柔不断で中途半端な性格は、自分が1番理解っているつもりだ。
烏 「……!おま、どこ─────……」
後ろを向いて走り出す。
烏さんが何か言いかけてたかも知れないけど、
聞こえなかったフリをして、とにかく走る。
あなた 「ハァ……、ハァ……ッ」
どうして、はっきりさせられないんだろう。
私だって、好きでこんなこと言ってるんじゃない。
しょうがないんだよ。
綺麗事とか、
善とか、
悪とか、
そういうの関係なしに。
ただ 凪と玲王 が大切なんだよ。
あなた 「……〜っ、ハァ……ッ、ハァ……」
次第に息が切れてきて、徐々にスピードが落ちてくる。
自分の部屋に着く頃にはもう、普通に歩く速度よりも遅くなっていて。
パタンと扉を閉めると、そのまま背を預けて寄り掛かる。
あなた 「……ッ、……ハァ……」
乱れた呼吸を整え、空気を欲しがって天井を仰ぐと、
少し伸びた前髪が目にかかり、視界の邪魔をする。
あなた 「……〜っ、……」
目に被さる薄い前髪の隙間から
ポロポロと涙が溢れる。
私、なんで “青い監獄“ にいるんだろう。
玲王は、凪と世界一を目指してここに来た。
凪はきっと、玲王と一緒にいたいから。
私は、そんな2人のことを支えたい。
今度こそ、最後まで支え切りたい。
なのに──────
こんな結果、誰も望んでいない。
玲王と凪は、仲が悪くなるためにここに来たんじゃない。
私は、玲王か凪のどちらかの味方について、一緒にどちらかを蹴落とすためにここに来たんじゃない。
あなた 「うぅ……っ、ヒクッ……」
でも、きっと仕方がないんだ。
だってここは、
"たった一人の世界一" を創る場所だから。
いつかはきっと、こうなるって
分かっていたはずなのに。
私は なんて "ぬるい" 覚悟で参加していたんだろう。
(※ここで第22話を読み返すと激アツ🔥)
選べない自分が悔しい。
Judgementを下せない自分が悔しい。
言葉の通り、 “勝ち“ と “負け“ しかない──────
二つに一つの、この勝負の世界で。
生きていく才能はやっぱり、
私には 無いのかな。
あなた (……ねぇ、お兄ちゃん。)
私、お兄ちゃんの気持ちが分かったかも。
私が踏み入れようとしていたのは、
こんなにも残酷な世界だったの?
私にとって、サッカーは……
楽しくて。
美しくて。
みんなを魅了させる、芸術だった。
こんなに血腥いサッカーなんて……
私は、知らない。
あなた (……やっぱり……お兄ちゃんの言う通り─────)
“フィールド“ は
観客席を沸かすための “舞台“ じゃなくて……
“戦場“
なのかも知れない。
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失礼します、作者です🍑⚽️
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、今回のお話の中に、アニメ2クール目のOP、“ Judgement“ のサビがちゃっかり入ってます😳✨
Judgementめっちゃいい曲ですよね!
このお話が読み終わったそこの貴方!!
ぜひもう一回、Judgementを聴きに行きましょう!!!(※回し者ではございません笑笑)
ちなみに105話では1クール目OP、“カオスが極まる“ の歌詞が出てきたのに気がついたマニアックな読者の方いらっしゃいますか??😏❤️











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。