日に日に、学校に行くのにだるさを感じるようになった。
理由は分かってる、あの転校生のせい。
と言うよりもその周りの女子たちのせいかな…。
とまあ、学校に着くとさらにだるさが増す。
何も考えずに頭を空っぽにして下駄箱で靴をはきかえた。
女子から陰口言われることは確定してるんだから、なにも考えない方が絶対いい。
あの時、咲菜は冗談じゃなくちゃんと悩みとして受け取ってくれたんだ、と今初めて知った。
うわ、なんでそこで話してんのよ…
気づかれたくないので、下を向いて早歩きで通り過ぎた。
視界にちょっと入るくらいちいさく振り向き、3人の方を見た。
めちゃくちゃ目が合った。
そう言って3人とも私の方まで歩いてきた
このまま歩いて逃げようとも思ったけどどうせ止められるか
これすらも通らなくなってしまった。
私いつも話しかけるなオーラ出してるはずなんだけど、なんで話しかけんのよ
「ひろぱ」、いや若井は顔を近づけてきた。
まただ。
もっくんは若井の腕を上げ掴み引っ張ってくれた。
あ、よかった
止められなかった
教室に入り、カバンを開けて教科書などを出した。
ホームルームまで時間結構あるし、もうすぐ定期考査があるので勉強することにした。
ガシャーン!!
机の横を通った女子が、わざとらしく私の筆箱を落とした。
落ちた筆箱からは文房具がたくさん散らばり出た。
あからさまないじめが始まったのは、このときからだった
ペンをしまって筆箱を机の上に置き、
教科書も全部机の中にしまった。
咲菜を失ったら本当にこの学校で生きていけなさそうだな
得意科目は歴史だとか、
こんな日常的な会話ができるのも当たり前じゃないのかもしれない。
そして、いよいよ定期考査が始まる。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。