それから
時間は、完全に“内側”だけで流れるようになった
外のニュースも、季節も、曜日も
すべてが曖昧になっていく
代わりにあるのは、
六人の声と、視線と、触れる距離
真人「今日もここね」
ベッドに座らされる
『また?』
竜平「“また”じゃない」
即答
真人「ここが一番安全だから」
そう言いながら、自然に左右を囲まれる
逃げる気なんてもうないのに、
それでも囲われる
最近、少しだけ違うことが増えた
優しさはそのままなのに、
そこに“確認”が混ざる
壮大「どこ行きたい?」
舜斗「誰といたい?」
真人「俺がいいよね?」
選ばせるようでいて、答えは決まっている
『……みんな』
そう答えると
「ずるい」
笑いながらも、どこか本気の声
ある日
珍しく、少しだけ口論になる
壮大「さすがに近すぎ」
舜斗「は?お前もだろ」
真人「順番守れよ」
竜平「順番とか意味ある?」
あなたのすぐそばで、空気が張り詰める
『…やめて』
小さく言うと、
一瞬で静まる
壮大「ごめん」
真人「怖かった?」
すぐに戻る優しさ
でも、違う
前よりも──
“譲れなさ”が強くなっている。
──────────












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。