部屋に戻ると手紙が届いていた。
差出人は不明…
でも、すぐにアップルポイズンからだと分かった。何故なら封筒からかすかにりんごのような甘い匂いがしたからだ。
急いで部屋に入り封を切ってみる。
『 親愛なるあなた
今日はとても有意義な時間を貴女と過ごせて夢のようでした。ただ、貴女に不快な思いをさせてしまったのではとそれだけが気掛かりです。
アップルポイズン 』
便箋を探す。机の引き出しに綺麗な百合の便箋を見つけた。
そうしてアップルポイズンに返事を書き始める。
『 アップルへ
昨日は急に帰ったりしてごめんなさい。ホックさんの言葉に何だか心がモヤモヤしてアップルと居るのが辛くなってしまいました。ごめんなさい。
あなた 』
夜も遅いけどアップルの部屋の前まで行き扉の下からそっと手紙を入れておいた。部屋に戻ってベッドに体を潜り込ませたがなかなか寝付なことが出来なかった。
コンコン。コンコン。
次の朝、まだ空が薄暗い時間に少し急かすようにノックの音がした。
ドアを少し開け部屋に入るよう促す。
昨日よりはマシだけど、まだ、心の準備が整ってないんだけどなぁ…













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。