-19時-あなたside
…。お値段が安かったからという理由で毎回頼んでいたのが仇となった。本当はこの期間限定の蕎麦が食べたかったのになぁ…。まぁいいや、愛海が決めてくれたしね
と小柳さんが声を掛けてくれた。
と会話をしていると小柳さんの番になり
と言った。なんだ、小柳さんも食べたかったんじゃん。どんなものか少しだけ見させてもらおう。
店員さんもいなくなったし、少しだけボーッとさせてもらおう。
-10分後-
とデカい声で喋り始めた。
そんな愛海を横目に小柳さんは
私に尋ねてきた。なにこれ、なにかの拷問? 私は選ばなきゃダメなの?
『あなたちゃん、自分の意思で決めないの? 』……前回の旅行で私の気持ちは表せなかった。今度こそは…!
と交換した。小柳さん…優しいな、小柳さんだってかき揚げ付きの蕎麦が食べたんだろうなぁ。メニュー、ずっと見てたもんね。
期間限定の蕎麦を食べると、本当に美味しい。特製のお汁は深みがあって上品で美味しすぎる。
-30分後-
それお店の人の前で言うかね。とか思ったけど、こうなったときは…
私に頼るんだよね。
と言ってみなさんの視線が刺さる。みなさん食べ終わってる。そりゃ「早よしろ」ってなるよね。
と悪意なき目で言われてるから、愛海のせいとは言えない。本当はお腹いっぱいだけど、食べ物は残したくない。
とだけ返しておいた。
-ホテル-あなたside
もう寝れる状態まで来た。そんなとき、愛海から話しかけきた。
ザクザクと胸に刺さる。悪い言い方をしてしまえば、私が邪魔だと言うことだ。特別扱いされたい、だから関わらないでってことだよね?
私がネガティブなのもあるけど、これは絶対いい意味じゃない。
-ホテル-あなたside
昨日話した通り、私を省いての旅行が始まった。叶さんに怒られちゃうかなぁ…。ごめんなさい。叶さん。小柳さん。と思いながらふとんにくるまる、そうしていると、涙が出てしまう。
でも、この旅でも愛海は主役。分かってるよ。分かってる。私は周りが見えていないほど泣いた。
だから、私は気づかなかったのだ。そばにいるこの人たちの存在に














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!