第50話

43話 愛ゆえに
66
2025/04/16 11:00 更新
西行寺 天音
西行寺 天音
『…うーん、何ここ』
ぽかん、と立ち尽くす。そこは真っ黒な世界で。
吸い込まれてしまいそうだった。
鈴華
鈴華
確か…我らは…どこかで気を失ったようだったな。
シアン・ルベウス
シアン・ルベウス
…あ〜、そうだった気がするような…しないような
燕雅 嶺
燕雅 嶺
…ふむ、何が起こるかわからないね。…油断はしないように…
ヴァリー・ベレッチェリュアー
ヴァリー・ベレッチェリュアー
そうですね…
七海律
七海律
…せやなぁ、ビビったわぁ…急にここに飛ばされて…
雨戯双
雨戯双
で、でも……なんだかすごく嫌な予感が…
キフ
キフ
…あ、起きましたか?
どこからか、現れると鈴華に向かい刀を振り下ろしながらそう言った。
鈴華
鈴華
…ああ、目覚めたよ
がし、と刃の部分を素手で掴むとそのまま地面に叩き付ける。
キフ
キフ
ッ……あははっ、怒ってるんですかぁ?
ヴァリー・ベレッチェリュアー
ヴァリー・ベレッチェリュアー
ッ……裏切り者……!
シアン・ルベウス
シアン・ルベウス
……僕らの前にノコノコと現れて。……殺されに来たんですか?
キフ
キフ
やだなぁ、そんなわけないじゃないですか。
キフ
キフ
私はイト様のため……イト様の為に闘うのです
キフ
キフ
あの方への忠誠心……いえ。愛ゆえに。
《セクミラジア》
鋭い時計の針が四方八方に現れると、あちこちに飛び交う。
燕雅 嶺
燕雅 嶺
ッ……厄介ですね。これは
西行寺 天音
西行寺 天音
『うーん……迂闊に近寄れないなあ……』
必死に交す。しかし、交しきれなかった分いくつもかすり傷が増えていく……。
鈴華
鈴華
… このままじゃずっと攻撃されっぱなしで誰かは力尽きる…
鈴華
鈴華
これで隙を付ければ良いのだがな……
ばさ、とツタを伸ばしていく。
ヴァリー・ベレッチェリュアー
ヴァリー・ベレッチェリュアー
ッ……何をなさるのですか?
鈴華
鈴華
…異能力「植物」
ツタを一気に伸ばすと、キフの腹部に向けて強烈な一撃を与える。
キフ
キフ
ぐっ……!?
彼女は腹を押えて蹲り、攻撃を止めた。時計の針が止む。
鈴華
鈴華
…今だ、仕掛けろ
七海律
七海律
そーいう事やったんか……了解!
シアン・ルベウス
シアン・ルベウス
……異能力「最前線」
2人が攻撃を仕掛けた。

シアンの蹴りと、七海がナイフで突き刺した。



キフ
キフ
うぐ……!?ッ……!
キフ
キフ
っ……嗚呼、イト様……
キフ
キフ
私にもっと力を……
その瞬間、突風が吹き、闇が辺りを包む。
西行寺 天音
西行寺 天音
『ッ……!?何……?』
雨戯双
雨戯双
……何かすごく嫌な予感が────
> 挿入されたアイテム
???
……ぇ?
誰かが倒れるかげ。飛び散る血飛沫がうっすらと見えた。






そして、ゆっくりと少しずつ闇が溶けていく。





そして、目の前に衝撃的な光景が広がった。























燕雅 嶺
燕雅 嶺
………
そこには、ざっくりと首をいつの間にか切断された
「燕雅 嶺」が倒れていたのだから。
七海律
七海律
ッ……嶺……?
ヴァリー・ベレッチェリュアー
ヴァリー・ベレッチェリュアー
ッ……そんな……
キフ
キフ
嗚呼、やはり愛の力というものは……なんて……強く……
キフ
キフ
美しいのでしょう……
シアン・ルベウス
シアン・ルベウス
……ッ……強い……
鈴華
鈴華
あの能力を向かわれたなら……かなり厄介だ
鈴華
鈴華
……いつどこからか襲われるか分からない
キフ
キフ
……そうですよねぇ〜、かなりの絶望ですよね!
キフ
キフ
でも、絶望って……すごく美しいものです!
キフ
キフ
……嗚呼、その顔……すごくそそります……
1人の化け物は返り血を拭きながら、そう狂った声で呟いた。

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