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第45話

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2024/08/20 14:18 更新















ピッ……ピッ……ピッ……ピッ……






私
(……なんの音だ……うるさいな)







私はふと気づいて目を開ける。

























そこには……
























































死んだはずの母親が、病院のベッドで寝ていた。












私
…………か、あ……さん……?








そう呟いた次の瞬間、母さんの目がゆっくり開く。

なんで今、死んだはずの母親が目の前にいるのか
分からない。












………………でも










もう一度、会えることが出来た。










私
母さん…………なん……で……?
母さん
来ないで






1歩近づこうとした私に、母はきつく言う。












母さん
こっちに来ちゃダメ
私
……なんで?
私……母さんのこと……
ずっと心配してたのに……
母さん
それはあなたの勝手でしょう










…………そうだ。

母は、当たりがきつい人だった。









母さん
あなたは向こうへ戻りなさい







そう言った瞬間、私の後ろにドアが出来た。

直感でわかる。

ドアに入ったら、もう二度と母と会えないことを。










私
やだ。
私は母さんと一緒に
母さん
馬鹿なことを言わないで






母はいつものように、私を見下すような目で
見てきた。


























…………なんで……











私
なんで……?
私……必死で頑張ったのに





私の頬を私の涙が濡らす。









私
もういいでしょ。
1度くらいはさぁ……


















私
……頑張ったね……って言ってよ






母を見上げる気力はなくて、下をむく。










































母さん
かのん





不意に名前を呼ばれた。










ゆっくり顔を上げたら、そこには……














































一筋の涙を流している母の姿があった。































母さん
ごめんね







































私





気がつくと、私の視界に最初に入ってきたのは、
白い天井だった。











そして次に……さっきまで聞いていた機械音。














ピッ…………ピッ……ピッ…………ピッ……
私
…………私……





息をするたび、私の口にある酸素マスクが白く曇る。










家入硝子
家入硝子
!!
かのん!






すると私の視界に、硝子が写った。

とても汗をかいている。












家入硝子
家入硝子
私の事、わかる?
私
…………硝子……
家入硝子
家入硝子
よかった……
あぁ、あとあれから約1ヶ月も
経ったけど、伏黒も命に別状は無いわ




私が名前を呼ぶと、
分かりやすいくらいに安心していた。

そうか……伏黒も助かったんだな、と私もホッと
する。


















そして、不思議に思った。

























私
……な、んで……私……助かった、の…?





もうダメだ、と覚悟をしていたのに。






今、私は生きている。












家入硝子
家入硝子
…………あなたと伏黒を私の所まで
運んでくれた奴がいるの
私
…………そ、か






その人に感謝だな、と思って聞いた。










私
お礼がしたい…………誰……?
家入硝子
家入硝子
…………それは……






































家入硝子
家入硝子
宿儺だったわ







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