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第2話

スマブラの世界へ
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2025/09/01 14:19 更新

あなた
っ…?あれ…ここは…?
意識を取り戻し、ゆっくりと体を起こそうとした。
体が重く、頭がぼんやりして上手く機能できない。
やっと視界がはっきりしてくると私は息を飲んだ。

目の前には、とても大きくて真っ白な手袋が浮かんでいた。その手袋は右手袋で片手しか無かった。

あなた
(白い手袋が浮かんでる…?これ、なにかのドッキリか?)
あまりにも非現実的な光景に驚きを隠せなかった。白い手袋のようなものはまだふわふわと浮かんでいる。
私はその手袋がどんなものなのか気になって触ってみることにした。
あなた
普通に白手袋じゃん…
マスターハンド
いきなり触ってくるとか随分大胆だね!
あなた
ぎゃああああっ!?
て、手袋が喋った!?キモ!!
マスターハンド
今キモイって言った?
あと手袋じゃない、マスターハンドだ!
あなた
は?マスターハンド…?
マスターハンド…どこかで聞いた覚えのある言葉だ。
それに見た目もどこかで見た気がする。あまりにもパニック状態すぎて頭が回らない。
マスターハンド
全く…気持ちよく眠ってたのに…
それより君はどこの誰なんだ?見ない顔だけど。
あなた
寝てたんだ…てか寝れるんだ…。えっと私…確か穴に吸い込まれたんだよね…?
マスターハンド
穴…?
あなた
気づいたらここにいたんだけど…ここはどこ?
マスターハンド
なるほど…おそらく君は人間界からやってきたんだと思う。ここはスマブラの世界だ。人間界から来たなら知ってると思うんだけど。
あなた
ん?今なんて??
マスターハンド
人間界からやってきた?
あなた
違う違うそうじゃない。その後!
スマブラの世界って言った?
マスターハンド
え、うん。そうだけど。
あなた
大乱闘スマッシュブラザーズ!?
え、てことはお前はマスターハンド!?
マスターハンド
さっき言ったんだけど。そうだよ。
なんということだ。実は私は極度のゲームオタクでスマブラは私のお気に入りのゲームなのだ。その世界に迷いこんだなんて…
あなた
最悪すぎる…
マスターハンド
え?なんて??
誤字った?最高の間違いでしょ?そこは!
あなた
お前人の心読んだな?
いやいや、スマブラって言ったらThe乱闘じゃん。そんな所に一般ピーポーが入ったら〇ぬど?まじで。
マスターハンド
えぇ…?でも君もう帰れないと思うよ。
あなた
は?なんで?
マスターハンド
多分君は次元の穴からやってきたんだと思う。でもその次元の穴はたまに現れるだけだし、入ったとしても人間界に帰れるってわけじゃない。入っても、また知らない世界に落とされるかもしれないってことだよ。
あなた
ってことは帰れないってこと!?
マスターハンド
まあ…そうだね。
残念だけどこれが現実なんだよ。だから人間界に帰れないのは仕方ないと思う…
あなた
いや別に人間界に帰れないのはどーでもいいんで。
マスターハンド
あ、そう。
あなた
でもなあ…これからこの場所でどーしよっかなあ。適当に野宿するしかないかなぁ。
よし、じゃあマスターハンド、バイバイ!
マスターハンド
ちょいちょいちょいちょい!!!
あなた
なんすか
マスターハンド
まさか一人旅する気?ダメダメ!さすがに危ないって!
あなた
じゃあどうしろって言うんだよ
マスターハンド
一応言うけどこの世界にはファイター達が過ごしている寮施設があってだな…
あなた
ふーん。で?
マスターハンド
いやいやそこは「おねがーい!そこに連れって!」(裏声)って言うでしょ!
あなた
いやいやファイター達といたらキーラダーズやらなんやら来そうだし嫌だよ。私は行きません。野宿します!
マスターハンド
いいから来なさい!君のことが噂されたら乱闘どころじゃない!
あなた
えぇー?
こうして私は不運にもスマブラの世界で新たな人生を迎えることになった。

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