俺は率直に聞いた
知っていると言えば正解だったのかは分からないが
あまり先輩に虚言を吐きたくないな、と思ったから。
先輩に俺の答えが伝わっている気がしないような、
目的語の無い問いを俺に掛ける
変な事…………
その言葉に当てはまらないと思っていたが
あるとしたら、まぁ、あの作戦だろう……。
…………言えん、!!
先輩本人に言えんよ、!!!
俺が気まづそうに先輩から視線を逸らしたが、
それでも先輩の圧は伝わる程だった
先輩やめて、!!!
先輩の笑顔の圧が1番怖いんよ、!!!
でも、あなたの為に言えんの、!!
俺よ、耐えてくれ__________!!
あなたside
私はベッドの上で寝転びながら本を読んでいると
優しいノック音が響く
私が返事をする前に兄は部屋に入ってき、
思いもよらない事で、私の肩は大きく跳ねた
兄は、ベッドを指差して言う
…………あの、にこにこし過ぎて怖いんですけど、
私はそう思いつつ、彼の指示通りに座ると
彼は私の椅子に座る
私は数秒考え、はっ、と先程の言動を思い出す
私は、彼がいつもと違う雰囲気だったので
思わず動揺して口調が元に戻っていた事に気づく
彼は何かを訴えるように言った
ごめんなさい、お兄ちゃんっ………………
N E X T .
アンケート いぇい
アンケート
今後の展開
全て打ち明け、付き合う
82%
誤魔化して、まだ片思いを拗らせる
18%
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。