第3話

2.雨と晴れの対話
13
2025/07/03 13:45 更新
夕暮れ。三人は原っぱに戻って、焚き火を囲みながら食事をしていた。

「うま……やっぱジークのピラニアは最強だわ……」

「ふふっ、でしょ!あたし、塩振る係が上手くなったんだよ!」

「いや、それは……まあ、そうだな。……ありがとな。」

あなたの下の名前(カタカナ推奨)が笑い、サテラもそれに釣られて笑う。だが、その穏やかな時間の裏で――ジークは空を見上げていた。

「……この空の向こうに、何があるんだろうな。」

「……!」

「僕たちは、ウェザリーの結界の中でしか生きられない。でもさ……もし外に行けたら……誰も、僕のことを“呪い”だなんて言わないかもしれない。」

その声には、静かな怒りと、強い願いが混じっていた。

「……ジーク」

あなたの下の名前(カタカナ推奨)はそっと手を伸ばして、ジークの手に触れた。
一瞬、風が舞い、焚き火の炎が揺れる。

「わたし……ジークがどこに行っても、ついていくよ。外の世界、音楽とか……もっと聞いてみたいし……」

「……あなたの下の名前(カタカナ推奨)」

その瞬間、空に雷光が走った。
ジークの髪が揺れ、雷の力が脈動する。だが、それを感じてサテラが立ち上がる。

「ダメ。ジーク、力使う気じゃないでしょ?」

「……わかってる。使わない。でも、何かが来る……気配がした。」

三人が身構えると、空の奥――ウェザリーの方角から、黒い影が滑るように近づいてくる。

それは、ケロスの禁を破った存在だった。






(次章予告)

「君たち、ケロスを出たいと思っているんだろう?」

黒い外套を纏い、外の世界の技術を操る侵入者――※“カイル”と名乗る男が現れる。

ケロスの秘密、ウェザリーの核、そして「再生不能にする方法」……
ジークとシエラの選択が、島の未来を変えていく。

だがその中で――ジークは初めて、シエラを失いたくないと願うことになる。




※オリジナルキャラクターです。原作のカイルとは関係ありません。

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