夕暮れ。三人は原っぱに戻って、焚き火を囲みながら食事をしていた。
「うま……やっぱジークのピラニアは最強だわ……」
「ふふっ、でしょ!あたし、塩振る係が上手くなったんだよ!」
「いや、それは……まあ、そうだな。……ありがとな。」
あなたの下の名前(カタカナ推奨)が笑い、サテラもそれに釣られて笑う。だが、その穏やかな時間の裏で――ジークは空を見上げていた。
「……この空の向こうに、何があるんだろうな。」
「……!」
「僕たちは、ウェザリーの結界の中でしか生きられない。でもさ……もし外に行けたら……誰も、僕のことを“呪い”だなんて言わないかもしれない。」
その声には、静かな怒りと、強い願いが混じっていた。
「……ジーク」
あなたの下の名前(カタカナ推奨)はそっと手を伸ばして、ジークの手に触れた。
一瞬、風が舞い、焚き火の炎が揺れる。
「わたし……ジークがどこに行っても、ついていくよ。外の世界、音楽とか……もっと聞いてみたいし……」
「……あなたの下の名前(カタカナ推奨)」
その瞬間、空に雷光が走った。
ジークの髪が揺れ、雷の力が脈動する。だが、それを感じてサテラが立ち上がる。
「ダメ。ジーク、力使う気じゃないでしょ?」
「……わかってる。使わない。でも、何かが来る……気配がした。」
三人が身構えると、空の奥――ウェザリーの方角から、黒い影が滑るように近づいてくる。
それは、ケロスの禁を破った存在だった。
(次章予告)
「君たち、ケロスを出たいと思っているんだろう?」
黒い外套を纏い、外の世界の技術を操る侵入者――※“カイル”と名乗る男が現れる。
ケロスの秘密、ウェザリーの核、そして「再生不能にする方法」……
ジークとシエラの選択が、島の未来を変えていく。
だがその中で――ジークは初めて、シエラを失いたくないと願うことになる。
※オリジナルキャラクターです。原作のカイルとは関係ありません。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。