第7話

趣味
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2024/09/05 12:26 更新
ないこ
………ただぃま……
今日は運が悪いな。
バイトリーダーが、ストレス発散のために俺を殴ったりしてきた。
いじめられた時にできた傷に当たるとすごく痛かった。
りうら
ぁ、ないにぃ!!
ないこ
……りうら
帰ってくると、りうらが其処にいた。
そういえば、りうらと話すのはいつぶりだろう。
いつも熱を出していたりと、話す機会がなかった。
りうら
ねぇ、俺学校のテストで満点取ったんだよ!すごいでしょ!!
ないこ
……うん、すごいね。頑張ったんじゃん
りうら
でしょ〜!おにーちゃんたちも、いっぱいすごいって言ってくれたの!
ないこ
そっか
「いっぱいすごいって言ってくれた」……ねぇ。
俺がどれだけ満点を取ったって、「そう」で終わってたくせに。
こういう、こっちの気持ちも考えない奴が、
純粋に喜んで、無意識に傷つくような言葉を投げかけてくる奴が、
一番嫌いだ。
初兎
りうら!ここにおったん?
りうら
うん!ないにぃにテストの結果教えてたの!
初兎
そうなん、よかったなぁ
初兎
………なぁ、勝手に連れ出さんでくれん?りうらは病弱なんやからさ、もっと気ぃ使えや
ないこ
………ごめんなさい
俺が連れ出したわけじゃないのにな。
なんで俺だけ、悪者扱いなんだろう。
なんで俺だけ、邪魔者みたいに扱われるんだろう。
二人がいなくなったから、部屋に向かった。
ないこ
はぁ……
ベッドに身を投げ出して、深いため息をつく。
疲れた。いろんな意味で。
ないこ
カッターと薬………どこだっけ
無意識に手がのびる。
薬だとか自傷行為だとか、そういうイケナイコトに。
ないこ
まぁ……いいよね。どうせ誰も気にしないんだし
俺には気づいてくれる人も、止めてくれる人もいない。
そうやって言い訳して、今日もまた闇に溺れる。
薬をたくさん流し込んで、ふわふわする頭で腕や足や体のいろんなところに紅い線を描いていく。
痛みなんてものはとっくになくなって、今はただただ心地よい。
部屋のいたるところには拭いきれずに血がこびりついている。
鉄の匂いや、錆びた匂い、血の匂い。
そう言った匂いが混ざりやって悪臭を作り出す。
窓を開けて、悪臭を外に出した。
俺の命まで一緒に、持ってってくれればいいのに。
でも、俺にそんな勇気はないから。俺はいくじなしなんだ。
適当に包帯を巻いたりしていると、貯金箱が目に入った。
そういえば、結構貯めてたんだっけ。
中身を確認すると、50000円ほど入っていた。
ないこ
何買おう………
使わないのはもったいから、何かに使うことにした。
ないこ
そうだ、携帯買おう
そういえば持ってないな。
俺以外はみんな持っている卦度、俺だってもってなかった。
りうらのスマホは、四人がお金を出し合って買ったらしい。
すこし、妬ましく思った。
携帯を使えば、今よりも好条件なバイトが見つかるかもしれないし。
薬やカッターだって通販で買える。
そうと決めたら、明日は土曜日だし買いに行こうかな。
そこまで考えて、眠りについた。
ないこ
……明日が来ませんように
そんな俺の願いも虚しく、また明日が来て朝が降る。

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