ありえない汚さ。いつも家を掃除している僕は、人という存在がここまで汚くすることが出来るのかと唖然とする。
掃除をしているうちに、この人達の詳細がわかって行った。まず、この女性は墓守 芽々亜と言い、今年で21になるらしい。めちゃくちゃ先輩だ。
ここでシェアハウスしている人達は高学生〜大学生の学生しか居ないらしい。親もいる学生のはずなのにシェアハウスが許されているのはあまりにも羨ましい。僕も友達とシェアハウスしたい…
……さて、このシェアハウスのまとめ役的なものはこの芽々亜さんらしい。どうやらここの住人は個性的で、いい意味で言うと賑やかなよう。どういうことかは察してくれ。
芽々亜さんが椅子に座り込んだのを見て、諦めて僕も座る。
ピンポーン♪
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン…
ガチャッ…
僕は目を丸くした。玄関からゾロゾロと大勢の人達が出てきたのだ。いや…そんないっぺんに帰ってくる?1人ずつとかじゃないの?普通。皆で出かけてたんか?
急に問いかけられ急いで席を立つ。皆 美形揃いでむしろ威圧感がある。すこし後ずさってしまう自分がいた。
伊右衛門のお茶ってこの人が開発したのかな?
とにかく名前に雨降ってんな
それラテリって読むんだ。
苗字の読み方明らかおかしいよね?
漢字 絶対ややこいやろ
なんかとにかく輝いて羽ばたいてる人ね。
綺麗ないい名前ですね。
リュ…竜宮ってなに?
喋り方どうにかならんか?
淡熊ってなんだよ可愛い苗字してんなよ
オマエサキってなに?珍しすぎ…
やばい…人多すぎて名前覚えらない…え〜っと…伊右衛門のお茶みたいな人と…喋り方がオネエみたいな人と…えっと……
色々大変そうだけど…まぁ頑張るか。
その後12人を引きずり出して隅々まで掃除させた。
自己紹介フェーズでした!今回は吹き出しが多かった…めんどくさい。
ちなみにピンポン連打はうちの実兄がいつもやってます。まじ迷惑の極まりなし
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!