第29話

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2020/02/17 11:08 更新
瑞稀side
本髙「じゃ、次行こうか」


橋本「そだねー」


佐々木「おいで~w」


中村「ww」


井上「………ッ」
みんなこの状況をわかって笑ってる。

でも俺はこの状況をわかって笑えない。

だって………。

でも、言っていいのかわからない……。

でも言うならここしかない。
井上「………優斗…」


髙橋「…………」
バッ
ギュー
俺は優斗の方に行って抱き締める。
髙橋「………やめなよ。嶺亜がいる…」


井上「ごめん、ごめん!」


髙橋「やめなっ、て……!!」
ドンッ
中村「瑞稀!」


井上「優斗…」


髙橋「わかってた。こうなることは。
   予想は外れてたけど」


猪狩「は、ちょっと待って、どういうこと!?」


髙橋「ごめん、がりさん」


猪狩「抜け駆け禁止って言ったじゃん!」


髙橋「ごめん」


猪狩「ごめんでいいよって言うわけないじゃん!
   ふざけてんの!?」


作間「ちょ、ちょ、話追い付けてないから!」


菅田「誰か話まとめてくれないと困る…」


佐々木「瑞稀くん、話せるかな?」


中村「瑞稀………」


井上「……がりさんのことはわからないけど、
   優斗とのことは話せるよ……」



橋本「座ろ」


中村「そだね。瑞稀」


井上「あ、ありがと…」
俺はソファに座って話始める。
井上「……優斗に、告白された…」


中村「え、いつ!?」


井上「んと………」
チラッ
髙橋「みずっくんが熱でぶっ倒れてるとき……」


橋本「は!?」


井上「………みんながレッスンしてて、
   がりさんが
   タオル濡らしてきてくれてるとき…」


猪狩「………あのときかよ…」


井上「みんなにはバレたくないから
   言わないでって言われたから……」


髙橋「熱で記憶ないのかと思ってた…」


井上「自分で言ったじゃん…」


髙橋「言ったけど……」


猪狩「けど?」


髙橋「もう忘れちゃったのかと……。
   告白したことすらなかったみたいに
   してたからさ……。
   断られたし、もういいかなって。
   みずっくんの眼中に
   俺がいないこと知ってたし、
   はしもっさんかなって」


橋本「え?w俺なの?w」


髙橋「はしもっさんといちゃついてるとこ、
   結構見るからさ」


橋本「あーなるほど」


髙橋「………」


井上「俺はここまで……。
   優斗とがりさんの間に
   何があったかは知らない…」


中村「よしよし」
ナデナデ
井上「………ズッ…」


本髙「優斗。がりさん。全部話してくれない?」


猪狩「話すよ……。優斗がどう言おうと、
   俺は話すからね」


髙橋「………」


猪狩「俺らさ、
   HiHiみんな瑞稀くんのこと好きじゃん。
   それでさ、
   俺と優斗は結構その事話してて。
   二人とも抜け駆け禁止だって約束した。
   なのにこいつ俺になにも言わないで、
   瑞稀くんに告白しやがって……」


髙橋「ごめん……」


猪狩「だから、ごめんで済まねぇんだって!!」


髙橋「………ッ」


猪狩「抜け駆け禁止って言ったよな?
   約束したよな?
   絶対なって言って約束したよな?
   なぁ。聞いてんの?」
ドンッ
がりさんが優斗の胸ぐらを掴んで

壁に押し付ける。
猪狩「俺、
   優斗だから信じられるって思ってたのに……。
   優斗だから!!!
   こんな話してこんな約束したんだよ…。
   なのに優斗は簡単に裏切った……。
   さっき知った俺の気持ちわかる……ッ?
   どんだけ傷ついたかわかるッ?」


髙橋「がりさん………ッ」


猪狩「俺の気持ち、考えろよぉ……ッ」
がりさんは泣き崩れて優斗の前に座り込んだ。
井上「がりさん………」


猪狩「ごめん、瑞稀くん……。
   俺、嶺亜と付き合うことは
   全然反対してない。
   だから、安心して……」


井上「…………ッ」


中村「……違う。瑞稀が
   聞きたかったことはそれじゃないよ…」


猪狩「え……?」


中村「な?瑞稀」


井上「うん……。あのね、
   優斗、俺に告白してきたとき、
   すごく悲しそうな顔してたの……」


猪狩「それは、断られるのが
   わかってたからじゃなくて…?」


井上「違う。それだったらあんな顔で言わないよ…。
   それに俺ちょっと聞いた。
   『がりさん、約束守れなくてごめん。
   俺のこと嫌いになって』って……。
   『俺のこと信頼しないで』って……」


猪狩「なにそれ……」


井上「優斗、ちゃんと謝ってたんだよ。
   きっと、がりさんに嫌われる覚悟で
   俺に告白してくれたんだよ……。
   だから…………ッ」


猪狩「もういい。もういいよ、瑞稀くん…。
   ありがとう………」


井上「…………」


猪狩「優斗」


髙橋「………ごめん…」


猪狩「うん。やっぱり話聞いても
   イライラ収まんないから1発殴らせて」


髙橋「うん…」


井上「え、」


猪狩「行くよ」


佐々木「ちょっ、!待って!」
ギュッ
俺はがりさんが腕を振り上げた瞬間目を瞑る。

でも、待っても待っても殴った音はしなくて、

ただただシーンとしてるだけだった。

あれ?っと思って俺は目を開ける。
猪狩「……ズッ………ズズッ」


髙橋「がりさ……ッ」
目を開けると、

がりさんは優斗に抱きついて泣いていた。

俺は状況が飲み込めずに、

ただボーッと見てることしか出来なかった。
猪狩「優斗、ごめん………ズッ…。
   俺、なにも知らなかった…ズズッ」


髙橋「俺の方こそ、ごめん……。
   約束守れなくて、ごめん………」


猪狩「ううん………ズッ」
ギュー
本髙「じゃあ解決で?」


髙橋「いいよ………w」


橋本「おぉー」パチパチ


作間「あー!スッキリしたー!」


菅田「俺もだわー!」


中村「え、?w待って待ってw
   そこがイミフなんだけどw」


作間「みんなの事情知ってたからね、俺ら」


佐々木「え!?そうなの!?」


菅田「そう。だからここで解決するの待ってた!」


橋本「あー、なるほど」


本髙「じゃあ最初からこっちの……」


作間「そうそう。解決するの待とーって思って」


菅田「ずっとこっちにいたんだよねー」


井上「そういうことだったんだー!」


橋本「よーし。じゃあ残り二人だねー!」


佐々木「だねー!」


中村「じゃあレッツゴー!」

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